はい! こんにちは、しのピー(@shinopp_yu)です!
今回は信越化学の信越化学『シリコーンオイル KF96』をボディに塗布してみようと思います。
『信越シリコーン KF96』は過去に未塗装樹脂に使ったことがあります。
その際には未塗装樹脂が黒さを取り戻すのですが、塗布面にオイル感(テカテカな感じ)が出ます。そもそもオイルを塗っているんだからオイリーになって当たり前なのですが、それをボディに使ったとしたら艶になるのかオイル感になるのかを見てみたいというリクエストを頂きました。
僕は試したことが無いのですが、予想としては砂・ホコリが付きやすくなり、艶も不自然になるのではないかと思っています。でも試してみないとわからないので、今回は実際にボディに施工してみようと思います。信越シリコーンは洗車用品ではないので完全に自己責任での検証ですね。
シリコーンオイルなので撥水効果もあるのではないか?…ということで、今回は価格も比較的安価なキラサクGPコーティングと撥水性の比較もしてみます。
この記事の目次
信越シリコーンをボンネットとルーフに塗ってみた
今回はこちらのダイハツ ムーヴのボンネットとルーフに施工していきたいと思います。
こちらの車両のボンネットは、先日カーメイトの『ムースワン』と『ムースワンゴールド』を施工しました。施工から1週間程度ですがどのような状態か確認しておこうと思います。
これが今のボンネットの状態。左側が『ムースワン』、右側が『ムースワンゴールド』です。
どちらも撥水効果は残っていますが、強撥水というほどではなく強く水が当たる場所は水がまとまりになる感じです。これらは今回の検証のために一回落とします。
こちらが『ムースワン』と『ムースワンゴールド』を落としたボンネットです。
ボンネット全体が親水状態になり、水の膜が全体を覆っている状態になりました。そのため少しでも水を弾くようになったなら、それはそこに施工したものの効果ということになります。
続いてルーフです。こちらは何もコーティング剤が施工されていない状態のようです。現状で既に親水状態なので、磨きなどの下地処理を行わずにそのまま検証に使いたいと思います。
ボンネットに『信越化学シリコーンオイル』と『キラサクGP』を施工してみる
まずはボンネット。中央をマスキングテープで仕切り、右側に『キラサクGP』、左側に『信越シリコーン』を施工していきたいと思います。
まずは『キラサクGP』を施工しました。
キラサクGPに関しては過去にたくさん施工しているので、効果などに関してもみなさんよくご存じだと思います。詳しくは過去の記事を参照してみてください。
施工のコツとしては、乾拭きでの拭き上げをしっかり行うこと。これをやらないと拭きスジが残り、ムラになるので気を付けてください。
続いてボンネット左側に『信越シリコーン KF96』を施工します。
信越シリコーンは洗車用品として開発されたものではないので、正しい使い方が分かりません。今回は未塗装樹脂に施工する時同様、マイクロファイバークロスに少量染み込ませてボディに塗り込んでいく方法で施工してみます。
塗ってみた感想…メチャメチャ オイリー。
シリコーン「オイル」を塗っているんだから当たり前ですが、油感たっぷりです。塗っている感じもツルツルで、オイルでの潤滑感を感じながら広げるような感じでした。
ボンネットではないところにも少しクロスが触れてしまったのですが、触れただけでこんな感じ。艶というか色が変わり、黒さが増していると言えば増している状態になりました。触れただけでこれって…。
全体への塗布が終わりましたが、ムラだらけだったので、乾いた面を使って均していきました。
すると色のムラも簡単に無くなっていきます。『キラサクGP』を施工しているときと異なり、拭き上げているというより伸ばしているという感じ。やっぱりオイル感は感じます。
全体をしっかりと拭き上げると、ムラも無くなりボディが綺麗に仕上がりました。艶に関してもちゃんと出ている気がします。
ルーフにも『信越化学 シリコーンオイル』と『キラサクGP』を施工してみる
こちらもボンネット同様、中央をマスキングテープで仕切りました。右側に『キラサクGP』、左側に『信越シリコーン』を施工してみます。
右側に『キラサクGP』を施工。
ボンネットはコーティングを落とすために下地処理をしましたが、ルーフは洗っただけの状態です。施工中に若干水アカを見かけたので、これがどのように影響するのかも気になるところです。
続いて反対側には『信越シリコーン KF96』を施工します。
塗った部分と塗っていない部分の差がはっきり出ます。また広い面に施工しているとクロスに重さを感じました。かなりオイリーです。
ただ施工していて感じるのは、ゴム部分・樹脂部分も関係なく塗り広げることができるので、施工していて非常に楽な感じはあります。
全体に塗ったら、乾拭きでの拭き上げです。
ルーフ全体のシリコンオイルを均していきます。先ほどと違い下地処理をしていない場所の場合、水あかにクロスが引っかかるのかスジが残る場所が多く、ボンネットほど簡単に均すことができません。
でもしっかりめに拭くことで綺麗に均すことはできました。
艶に違いはあるのか
まずはボンネットのマスキングテープを剥がして艶の違いを確認してみました。境目がはっきりわかるほど、どちらも艶に関しては出ていると思います。
でも『信越シリコーン KF96』と『キラサクGPコーティング』で比較するとなかなか難しい。僅差で『信越シリコーン』の方でしょうか…。
角度を変えてみました。マスキングテープの跡がどれだけはっきりしているかで見ると、若干『信越シリコーン』に分があるでしょうか。
マスキングテープ部分に染み込んだようにも見えるので判断が難しいところです。いずれにしても僅差でしょう。
ちなみに上に写っている未塗装樹脂部分は先日ワコーズの『スーパーハード』を施工したところ。なかなか綺麗な状態を保てていますね。
こちらがルーフの様子。右側が『キラサクGP』、左側が『信越シリコーン』です。やはり両方ともきちんと艶が出ていますが、若干『信越シリコーン』の方が濃い気がします。
シリコーンを塗った部分はすごく滑る感じがするので手をつく際には注意が必要でした。
撥水力に違いはあるのか
撥水力に関しては『キラサクGP』の効果が最大になるまで24時間かかることが過去の検証で分かっているので、1日時間を空けての検証となりました。
時間を置いたボンネットの状態はこんな感じです。どちらも未施工部分と比べてみて差はあるものの、施工直後のほどの差は感じられない気がします。
撥水力はこんな感じ。『キラサクGP』は相変わらずの強撥水で水がまとまりになりません。
『信越シリコーン』の方に関しては…疎水? そもそも撥水していないような気がします。水がべっとりと張り付き、大きな膜になってしまっています。
親水状態ともいえるような状態だと思います。
続いてルーフの様子です。『信越シリコーン』の方も一瞬撥水したような気もするのですが、すぐに親水状態に。
水が球状になる『キラサクGP』と、水が膜になる『信越シリコーン KF96』。撥水効果の違いは一目瞭然です。
洗うことで変化があるのか
施工から1日ですが、砂ぼこりなどが付いてしまうことによって撥水効果に影響を及ぼしている可能性も考えられたので、念のため一度ボンネットもルーフも洗車してみました。効果が落ちないかも見てみます。
そもそも1度の水かけ、1度の洗車で落ちてしまうようならコーティングとしては使えないですよね。洗い心地に関してはどちらも変化なしでした。
これが洗車後のボンネット。洗っても撥水力の高い『キラサクGP』に対して、撥水コーティングをされている感ゼロの『信越シリコーン』。
『信越シリコーン』に撥水性や耐久性はないものと思われます。
撥水確認後の拭き上げ時に気が付いたのですが、『信越シリコーン』を施工した側は、拭き上げの際に拭きスジが残ります。これは『キラサクGP』側には出なかったものなので、残っている水の量が多いからかもしれません。
最後に艶感も確認してみました。車の色にもよると思いますが、今回はどちらも未施工部分との差が分からなくなってしまいました。
艶に関しては『信越シリコーン』も『キラサクGP』も、一度洗ってしまえば効果が失われてしまうのかもしれません。
まとめ
今回は『信越シリコーンKF96』をボディに施工してみました。
そもそも車用ではないので、かなり実験的になりましたが、クロスに付けて塗り広げ、乾拭きで均す方法で施工しました。
施工直後はかなりテカテカ・ヌルヌルな感じのオイリーな仕上がりで悪くなかったのですが、その効果は1度洗ったら終わり。長続きしない感じでした。
またオイルなので撥水力もあるのではないかと思い、比較対象として『キラサクGP』を施工したのですが、撥水しているのか全く分からないような結果でした。
今回の検証を基に、今後色々試してみようかとも考えたのですが、一旦やめておくことにしました。
『信越シリコーン』をベースに耐久性や撥水力を上げるような実験も面白そうですが、現時点の僕にはそんな知識はありません。
『信越シリコーン KF96』は言わば原材料のようなものであり、洗車用品ではありません。洗車用品のコーティング剤はそれぞれの効果を高めるために、知識ある多くの方の手で研究され出来上がったもの。
ケミカルにはリスクもありますし、それを自分で作るのは大変なことですよね。カレーも1から作るよりもルーを使った方が簡単においしくできる。まずは市販されている商品の検証に力を入れたいと思います。
皆さんも、気になる商品があったら教えてください!
そいじゃ、また!
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