はい! こんにちは、しのピー(@shinopp_yu)です!
今回はSNSでのリクエストにお応えしてグレイシャスのコーティング剤、『D-COAT』と『D-COAT SPL』を使ってみたいと思います。
このグレイシャスさん、岐阜県のカーシャンプーなどを扱うメーカーで、過去に営業メールみたいなのを頂いたことがありました。「1年くらいかけて開発を行っていて、やっと出来上がりました」みたいなお話だったんですが…。
実はそういうメールを多く頂いておりまして、その多くが乱暴にリンクだけ貼られた状態で来るんですよね。そういうものはスルーしてしまう場合が多いのですが、今回は色々な方からSNSで質問を受けたので購入してみました。
このメーカーの商品は、白の「シンプルシリーズ」と黒の「プロシリーズ」があって、同じコーティング剤『D-COAT』でも2種類が販売されていました。
金額はシンプル版が3000円、プロ版が5000円となかなか。恐らくポリマーコーティングのような感じだと思います。
商品について調べてみたのですが、プロ版はシンプル版より『撥水力・艶・持続性がワンランク上になっている』という記載があるだけ…。
メーカーさん、これじゃ分からない!追加で2000円出そうと思えないよ!っと言いながらも買ってしまったので、今回は実際に2つの商品を使用して比較していこうと思います。
実際に施工してみた
今回はMINIに施工していこうと思います。現状はボディを軽く磨いてあり、全く水を弾かない状態にしてあります。
中央をマスキングテープで仕切り、運転席側にシンプルの『D-COAT』、助手席側にプロの『D-COAT SPL』を施工していこうと思います。
施工方法の違いについて
シンプル版は、パッケージ表面に「洗車後1パネル毎にクロスに1~2スプレー後 水滴を拭き上げてください」と書いてあるだけ。
それに対してプロ版は裏面にしっかりと記載があるほか、説明書が付属していました。
- ボディを洗車して、砂等を洗い流す
- 水滴を軽く拭き取り(水滴は残った状態)濡らして固く絞ったマイクロファイバークロスに商品を1パネル毎に1~2スプレー後拭き上げる
- 拭きスジやムラがある場合は、乾いたきれいなマイクロファイバークロスで軽く拭き上げる
※使用前に良く振ってください。本品を直接ボディにはスプレーしないでください。
※窓ガラス・ヘッドライト・ホイール・樹脂パーツにも使用できます。
直接スプレーできないとか、結構重要な情報だと思うんですが…。シンプル版も基本的には同じ形だと思うので、プロ版と同じ方法で施工してみたいと思います。
ボンネットに施工してみた
ボディを濡らすために水をかけ、そのままだと水の量が多いので軽くタオルで水を拭き取りました。
拭き取るというより水滴を伸ばすといった感じでしょうか。
今回は施工しているのが日陰なので良いのですが、日が当たってしまう場所では水滴が蒸発しやすいので施工が難しそうです。
まずはシンプルの方、こちらのパッケージには記載がありませんでしたが、一応クロスに液剤を付けて拭いていきます。
2プッシュ程度クロスにスプレーしてからまんべんなく塗り広げました。ヘッドライトや樹脂パーツにも使用できるようなので、気を遣わずにどんどん拭いていくことができます。
続いて助手席側にプロの方を施工していきます。
ボディに水分が残っていることを確認して、シンプル版同様に2プッシュ程度をクロスに付けて塗り込み・拭き上げを行いました。
こういった湿式施工の際に毎回気になるのがどの程度水が残っている必要があるのか。大抵詳しい記載がないため、感覚で水を残すのですがもう少し詳しい指示があると助かるんですけどね…。
プロ版もシンプル版も、意識しなくてもムラなく施工することができました。拭き上げただけですが、ボンネットへの施工はこれで終わりにしたいと思います。
ルーフにも施工してみた
ちょっと順番を間違えてしまいました。水が垂れてしまうので先にルーフに施工すればよかった…とは思いましたが、噴霧器を使ってルーフにも施工していきます。まずは水がボンネットに垂れないように噴霧器でルーフを湿らせ、クロスで軽く拭きとりました。
運転席側(画像左側)にはボンネット同様にシンプル版を施工していきます。
先ほどボンネットに施工した後なのでクロスが若干水を吸っています。こういった場合はしっかりクロスを絞りながら施工するのが大切です。
こまめにクロスを絞り、液剤を補充しながら施工を進めましょう。
続いて助手席側(画像右側)にプロ版を施工していきます。
こちらもシンプル版同様にクロスを絞り、液剤を付けて拭き上げました。撥水効果の確認をしたいところですが、定着に時間がかかるコーティング剤も多いので、ひとまず1日程度時間を置きたいと思います。
そのため、先にマスキングテープを剥がして艶の差を確認してみたいと思います。
艶の違い
まずはボンネット部分。こういったコーティング剤の艶はカメラに映りづらいことも多いのですが、今回はマスキングテープ部分を含めて、違いが肉眼でもわかりませんでした。
こちらがルーフ部分。カラーがシルバーなのでさらに違いが分かりづらい…。
表面の触り心地の違い
今度は触り心地、ツルツル感を比べてみたいと思います。最近だとオートバックスの『ナンバーエイト』や『ペルシード』はツルツル感が凄いんです。
今回もこれまで同様にマスキングテープをボンネットに乗せて滑りを確認してみました。ボンネット形状も影響すると思いますが、『D-COAT』の場合はマスキングテープが動きませんでした。手で触っても、特別ツルツル感が増している感じもない印象です。
撥水性能の違い
施工から1日経ちました。丁度雨上がりだったので、その様子を撮影しました。画像左側がシンプル版、右側がプロ版です。
比較してみると右側の方が水滴が流れていっている感があり、左側の方が水が残っているように感じます。
拡大してみると、マスキングしてあった部分は水滴が歪で高さがありません。左右で比較してみても、左側の方が大きめの水滴が多く、歪な感じがあります。
こちらがルーフの様子です。
後ろから撮っているので向きが変わってしまっていますが、右側がシンプル版、左側がプロ版です。
マスキングテープ際が上手に施工出来ていない感はありますが、ルーフでも左側のプロ版の方が撥水力が高い印象です。
ホースで水をかけてみたのですが、やはりシンプル版とプロ版では撥水力が違うのが分かります。
場所によって撥水力にムラがある感じもありますが、プロ版側ではバチバチの強撥水のような場所も見受けられました。全体的にプロ版の方が水流れが良く、しっかりと撥水していることが分かります。
まとめ
といった感じで、今回はグレイシャスのシンプル版『D-COAT』とプロ版『D-COAT SPL』というコーティング剤を使い比べてみました。
シンプル版は初心者向け、プロ版はプロ向けみたいなものを想像して施工しやすさの違いがあるものだと思っていましたが、実際はコーティング剤としての能力差を謳っていたことがよく分かりました。
施工方法が同じなので施工性に違いはありませんが、撥水力に関しては大きく違いがあると感じました。艶やツルツル感に関して僕には違いが分かりませんでした。
個人的にはボディに水滴が残った状態でコーティングを施工するというのが苦手です。
理由は、ボディに付く液剤の濃さの差なのか、ムラになりやすいから。
今回でも、撥水性能にムラがあったように思います。特に施工後半はクロスに含まれる水分量にも差が出やすい気がするので、そういった部分がムラの原因になっているのではないかと…。
ただ、湿式の良い点もあって、クロスがボディに触れる回数が少なくなる分、傷が付くリスクも減るんだと思います。…ただ、僕は使い分けたい派です。
一番気になった点としては、使用方法や効果に対する表示や情報が非常に少ないこと。
プロの方は使用方法・保管方法・応急処置・使用上の注意や成分表まで記載がありましたが、シンプル版にはありませんでした。使いやすさを印象付けるためかもしれませんが、必要なものだと思います。
また、金額差があるのに対して効果の差が事前にわからない点に関しても不親切だと感じました。この商品だけに言えることではありませんが、そこが明確にならないとやはり買いづらさがあると思います。
各メーカーさん、そういった部分を大事にしてくれると消費者としてはありがたいです。
色々書きましたが、商品の使用感や効果などがこの記事から伝わればいいなと思います。気になった方はぜひ購入してみてください。
そいじゃ、また!
ウチの商品を使ってくれ!という方は、上記のお問い合わせフォームよりご連絡お待ちしております!