はい! こんにちは、しのピー(@shinopp_yu)です!
今回は、以前「エンジンルームから車内への配線引き込む!」の動画に頂いたコメントから、「ルームランプ連動のフットランプの増設」っていうのをリクエストにお応えして実際にやってみたいと思います。
以前にも「ん?フットランプを付けたらLEDが点きっぱなしに・・・」の中でフットランプの取り付けに関してはやりましたが、その時と異なってくるのは配線の取り方の部分になります。
なので今回は、電装品は配線の取り方を工夫することで動きを変えることができるという部分に注目して見ていただきたいと思います!
通信量に余裕のある方、Wi-Fi環境下の方は動画をご覧ください。
ルームランプの動きを確認
まずはルームランプの機能と動きを確認することにしました。
写真をみて「ルームランプユニット汚なっ!!」って思われた方もいるでしょうが、これは以前塗装した塗料が剥がれた跡なので、気にしないでください。(気にならないでください。いつか直します。)
それは置いておいて、ルームランプの機能。この車(C25セレナ)の場合は、
①スイッチ(レンズ)を押したときに光る。
②ドア連動モード時にドアを開けた時に光る。
ルームランプ(マップランプ)が光るのは上記の際です。
ドアを開けた事によって光っている場合はドアを閉めるとちょっと時間をおいてから消えるようになっています。
この車に限らず、大抵の車でこの2パターンは用意されているのではないでしょうか。
今回は、この2つのパターンに連動してフットランプが点灯するように配線をしていきたいと思います。
電源・アースを確認しよう
という訳で早速その電源を探していきたいと思います。
この時点で気になっている事が1つ。
以前ドア連動でフットランプを取り付けた際に、C25セレナはドア開閉信号がマイナスコントロール(ON-OFFスイッチが電装品とアース間にある)だった事。
今回のルームランプもマイナスでコントロールされている可能性があるので、それを念頭に作業を行っていきます。
まずは、カバーを外してマップランプユニットを取り出しました。
この時点で車両に接続されているのは上図ユニット右上部分の配線のみ。
今回の場合はここがマップランプユニットの電源となります。配線の数は3本でした。ここに検電テスターを当てて、電源を探していきます。
ボディーアースを取った検電テスターを各配線の根本部分に当てると、上図で言うと一番右下の配線だけペンが光りました。
ドアを開けた状態でも同じ反応だったため、これだけがプラス線で、残りの2本はマイナス線という事になります。
マイナス線が2本あり、マップランプの点灯方法も2種類という事で、今回もマイナスコントロールという可能性が高そうです。
次に確認するのはヒューズボックスです。
このヒューズボックスの説明欄を確認すると、B(常時電源)としてまとめられている中にルームランプが含まれている事がわかります。
間にスイッチがある可能性があるので確定ではありませんが、ルームランプに通っている電源は、常時電源であってマイナスでコントロールしている可能性が高い事がわかります。
という事で、次はマイナス線2本の役割を確認していきたいと思います。
今回は、マイナス線の判別をするためにヒューズボックスの常時電源にヒューズ電源を接続し、配線を引き出しました。
これに先ほど使用していた検電テスターを逆に接続して(普段ボディアースを取っているワニ口クリップをプラス電源に接続して)使っていきます。
この際に注意しなければならないのは、ワニ口クリップ部分に電気が流れてきているので、ボディーに接触してしまった場合、ショートしてしまうという事。
ここは慎重に絶縁テープを使用して、しっかりと絶縁をしておきましょう。
今度は、電源テスターがプラス線とつながっている状態で通電を測っていきます。一番左上の配線は、すぐに光りました。これはマイナス線で間違いありません。
次に真ん中の線にテスターを当ててみましたが、光りません。でもこの状態でドアを開きます。
ドアが開いた状態だと、真ん中の線でもテスターが光りました。
真ん中の線はドアが開いている状態でのみ通電するマイナス線だという事がわかりました。
ここまでで分かった事は、
一番右側の紺色線が常時電源のプラス。
真ん中の紺色線がドア連動のマイナス線。
一番左の黒線が通常のマイナス線だという事。
やっぱり今回もマイナスコントロールになっていることがわかりました。
仕組みを簡略化してみた
ここまでの説明がわかりづらい人もいるのかな?と思って、気が付いたら体か勝手に「超簡易的、今回のルームランプの仕組み」を再現していました。
僕自身も、こんな癖があった事なんて知らなかったので衝撃でした。
まぁ、今回はこれを使用してルームランプの配線がどのようになっていたのかの仕組みについて考えていきたいと思います。
まず、マスキングテープで縦に分割した線より右下側。この部分はマップランプユニットの内側を指しています。
そのため、ランプが付いていたり、手動で点いたり消えたりさせることができるスイッチも付いています。
次に分割した中間部分がカプラー。先ほどまで検電テスターで計測をしていた3本の線がここにあたります。
最後に分割した左上部分が車両側という事で、電源やドア連動のスイッチが付いている形になっています。
これが今回の僕の車の回路を簡易的に再現したものとなります。
今回分かったのは、この車のルームランプはマイナスコントロールであるという事。
プラスコントロールの場合は、電源と電装品の間にスイッチが入っているので、スイッチと電装品の間でプラス配線を取得すれば連動となるのですが、今回はそれができません。
なので普通にルームランプのプラス配線を途中で分岐して、ボディアースで電装品を接続してしまうと、常時点灯になってしまうのです。
次に、常時電源からプラスを取ってLEDドア連動のマイナスに接続してみます。
そうするとドアに連動して点灯するようになりますが、スイッチ側だけでルームランプを点灯させた際には電気が流れず、ルームランプ連動とは言えない形になってしまいます。
では、いったいどこで電源を取ればよいのかというと、ランプとスイッチの間で電源を取るのが正解になります。
そうすればルームランプが点灯する際には同じように電気が流れることになり、ドアを開けた際だけでなくスイッチでも両方で連動させることができます。
という事は今回の分岐箇所はマスキングテープでの分割部分の右下、ルームランプユニット内で分岐を行う事になります。
ユニット内での分岐はさすがにキツイ…
ここでルームランプのユニットを確認してみました。
ユニット右上部分の端子にカプラーが右側から刺さるような形になります。
上図の赤く塗られた部分がプラスの電気が流れる部分になります。
そして、レンズを押すことでON/OFFされるのが両脇の四角い部分、ここがスイッチです。
今回は、ランプからスイッチまでの間、青く塗られた部分で分岐をする必要があります。
フットランプを取り付けてみた
という事で今回はスイッチ直前部分ではんだ付けを行い、配線を分岐させました。左右それぞれの線にはんだ付けを行ったので、例えば左右別々にフットランプと接続した場合、運転席側のフットランプと運転席側のルームランプ。
助手席側のフットランプと助手席側のルームランプとそれぞれ連動させることができます。
また、マイナス線をまとめてしまえばどちらかのスイッチを入れた際に両方のフットランプを点灯させることもできます。
(この場合はルームランプもどちらかのスイッチで両方点灯してしまいますが…)
正直この狭い部分にはんだ付けするのは非常に大変でした。
でも、なんとか他の場所に干渉させずにはんだ付けを行う事ができたので、この状態で車両に取り付けてフットランプと接続していきたいと思います。
車両側では、フットランプ部分からルームランプ部分まで配線を引いておきました。我ながら仕事が早い!
ここまで来たら、外した時と逆手順でカプラーをつなぎ、ギボシをつなぎ、ユニットを戻していきます。
この時に雑に作業をして、せっかく繋いだ配線を断線させてしまわない様に、気を付けて作業してください。
ルームランプからの配線と、常時電源のプラス線を足元まで引っ張ってきてあります。
今回の常時電源はヒューズボックスのルームランプ線から分岐してきました。
これをフットランプの線と接続していきます。点灯チェックもしっかりとしましょう。
今回は中央部分に固定してみました。これで作業は完了です。ちゃんとドアとスイッチに連動して点灯するフットランプが完成しました。
暗い所で点灯させた様子はこのような感じになります。夜間でも足元だけを照らしてくれるので、足元にモノを落してしまった際などには非常に便利です。
まとめ
っといった感じでルームランプ連動のフットランプ取り付けをやってみました。
今回の内容から覚えておいてもらいたい部分は、ルームランプもマイナスでコントロールされている可能性が高いですよ!という事。
マイナス線の調べ方は電源テスターの逆使いで調べることができますが、こういった使い方をされる際には、ワニ口クリップ部分の絶縁をしっかりとしておかないと、どこかに触れた際にショートしてしまうので注意してください。
電装品は、その配線の取り方で色々と動きを変えることができるので、非常に面白いと思っています。
今回のケースは純正のユニットに直接はんだ付けしないといけなかったので、正直ちょっと大変な作業でしたが、機能としては非常に便利になったと思いました。
ルームランプを使いたいときは、車内の何かを探すときだったりもするので、その際に足元まであのくらいの明るさになってくれると、正直便利でした。
スモール連動もアリかもしれませんが、走行時には足元が明るいと不便に感じる方もいると思いますから。今回この作業をやってみて、僕はよかったなと思いました。
ただ、車両の配線は車種によって大きく異なります。みなさんも作業をされる際にはしっかりと配線の調べ方を覚えて、電装品の取り付けに挑戦してみてください。
そいじゃ!
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