はい! こんにちは、しのピー(@shinopp_yu)です!
最近、電装品をたくさん付けているので、配線がゴチャゴチャしてきてしまいました。
なので、今回は端子台を作って配線を整理してみたいと思います。
まず、端子台とはなんだろう? という方もいらっしゃると思いますので、説明しながら作っていきます。
通信量に余裕がある方は、動画をご覧ください。
この記事の目次
端子台とは
では、実際に端子台を作っていきます。
作っていくといっても、このボックス自体が実は端子台です。これがどういう物なのか、簡単に説明すると、配線の接続、分岐、中継を行うためのパーツです。
これを使用して配線を行うことで、分岐点などを集中して管理することができ、見た目も綺麗に、扱いやすくなるという訳です。
仕組みとしては、縦に並んだボルト箇所同士が中でつながっていて、それぞれのボルトを緩めて配線を挟み込むと、それらの配線を接続できるものになっています。
縦同士は繋がっていますが、横に並んでいる方は繋がっていないため、別系統の電気を流すことができるようになっています。これが端子台の仕組みです。
これを使って今回何をするのかというと、最近やってきた電装品の取り付け時には、分岐コネクタやY字にしたギボシなどを使って電源の分岐などを行ってきましたが、たくさん電装品を取り付けているうちに、どんどんゴチャゴチャしてきてしまいます。
また、分岐コネクタ等の場合は発熱する、接触不良を起こすなどといったデメリットもあるので、今まで適当に行ってきた分岐をこの端子台を使用して行い、配線の整理を行っていきます。
実際にどのように分岐を行うのかというと、例えば、上段一番左側に常時電源取りました。
その際に、常時電源を取ってきたネジから隣のネジにループ線を1本作ります。
そうすると、常時電源を2つの配線に分岐することができるようになります。
また、必要本数に応じてループ線を増やすことによって、わかりやすく安全に配線分岐を行うことができます。
車に端子台を使うメリットとしては、端子台は配線との接触面積が大きいために発熱しにくいということ。デメリットとしては、端子台の設置場所の確保と、設置が面倒ということだと思います。
今回使用する端子台は8ピースの端子台なので、常時電源4か所とACC電源4か所に分けて使えるようにしていきたいと思います。配線は、赤が常時電源、青がACC配線としていきます。
端子台の作成
まずは、端子台に既存配線のギボシを直接繋げられる形にしたいので、端子台下部分の出力配線から作っていこうと思います。
まずは同じ長さの配線を、赤青4本ずつ切り出します。僕の場合はあまりブランブランさせたくなかったので、短めに配線を揃えました。
最初に配線を切っておく
同じ長さの配線を用意出来たら、配線両端の被覆を向いていきます。
この際に配線剥きという道具があると便利です。配線剥きが無くても、圧着ペンチで被覆を剥くことは可能なのですが、今回のように配線が短い場合は力を入れにくく、被覆を剥くのが非常に大変です。
配線剥きであれば、端を挟んでトリガーを引くだけで簡単に被覆を剥くことが可能なのでオススメです。
ギボシ端子を取り付ける
配線両端の被覆を剥くことができたら、片側にギボシを付けていきます。
今回は電気が出ていく方、1次側の配線になるのですべてメスのギボシをつなげていきます。
なぜここでメスのギボシを使うのかというと、メスのギボシの方が端子を隠すスリーブの大きさが大きく、端子全体を覆い隠すことができるので、端子同士やボディに触れてしまってショートする可能性が低くなるためです。
間違ってオスのギボシを使ってしまわない様に注意しましょう。
Y型端子を取り付ける
用意した配線にギボシを付けたら、反対側にY型端子を付けていきます。
Y型端子は端子台のボルト部分に綺麗に挟まり、接触面も広く、ボルトを緩めるだけで脱着が可能なため、端子台に接続する箇所に使用します。
このY型端子なのですが、圧着に使用するペンチがギボシ用のものと異なります。
専用の物は持っていなかったので、今回使用しているのは、裸端子用という、圧着部分が丸い形になっている圧着ペンチです。
ギボシ用の圧着ペンチでも作業できないことは無いのですが、綺麗に仕上がらないので、圧着部が丸い形になっているものを使用することをお勧めします。
今回はY型端子を使用していますが、端子台への接続は配線を剥いてそのまま挟み込むだけでも可能です。また丸形端子や棒型端子でも良いので、利用する場面に合わせて最適なものを選択してください。
今回はY型端子を使用していますが、このY型端子が非常に使いにくい。
硬いし、このペンチが使いにくい。1つ1つ、時間がかかりながらも綺麗な仕上がりを求めてしっかりと作っていきます。
配線を作り終えたら端子台のボルトを緩めて、Y型端子部分を挟み込んでボルトを締めなおせば、下側(出力側)は完成です。なんか…かっこよくないですか?
ループ線を作る
ここからは端子台の上側(入力側)を作っていくのですが、こちらでは入ってきた電気をループさせるような配線組みをしていきます。
この時に、ショートバーと呼ばれる電気をループさせるための線を使用すると、見栄えも良く簡単なのですが、今回は用意していないので、配線を加工してループ線を作っていきます。
まずは電源と接続する配線と、ループ用の配線を切り出します。
ループ用の配線は、隣のボルトと接続するための線になるので、短めで大丈夫です。
配線が用意出来たら、先ほど同様に両側の被覆を剥いていきます。被覆を剥いたら、電源と接続するための配線の片側にはギボシを、反対側にはY型端子を接続します。ただし今回はループを行うので、Y型端子1つに対して2本の配線を接続していきます。
ループさせる回数分、配線をつなげれば完成です。同様にACC配線分も作っていきます。
端子台が完成
両方のループ部分も取り付けを行ったら、カバーをかぶせて端子台の完成です。
それぞれの電源線が端子台を通過することで4本に分岐するようになります。
特に利用することの多い常時電源やACC等で使用すると便利です。これを使って車内配線を整理していきたいと思います。
これが、今回まとめたいと考えている配線たちです。電装品を追加するたびに配線を分岐していった所、ここまで大変な状態になってしまっていました。
これらが邪魔なので、今回作った端子台を使用して、整理していきます。
端子台を取り付ける為のステーを取り付ける
端子台の設置は、グローブボックスの奥面部分のスペースに行っていきます。
取り付ける端子台は、電源以外の配線もまとめられるように、ステーを使って2個並べて固定してあります。
また、端子台に取り付けたステーを固定するために、車内にあった既存のボルトを利用して、ステーで固定台を作ってあります。
端子台を取り付ける
端子台を設置するとこのような形に。あとは常時電源とACC電源を接続して、各電装品と接続していきます。
この際に端子台のどこにどんな線が来ているのかメモを貼るなどしておくと、後々便利です。
配線をまとめて終了
配線をつなぎ終えると、このようにスッキリと線を整理することができました。
以前にはゴチャゴチャしたまま放置されていた線もまとまっています。
端子台にはまだ空いている箇所があるので、今後電装品を増設する際に使用していこうと思います。
まとめ
といった感じで、今回は端子台を作って配線整理を行いました。
端子台の取り付けに関しては、必ず行う必要があるものではありません。
ですが、配線を分岐する際にエレクトロタップやギボシ等で分岐を行っていると、無数に増えた分岐によって線がゴチャゴチャになり、管理・整理が難しくなってしまいます。
また、分岐点が熱を持ったり断線してしまう可能性もあります。そういった可能性からも、電源等は特に分岐点の位置がわかっているというのは安全面からも大切だと考えています。
今回のような端子台を1つ用意しておけば、電装品の増設を行う際にも便利ですし、配線整理も楽になります。
ただし、端子台の制作は面倒なのに加え、結構時間のかかる作業ですので、時間のある時にチャレンジする必要があります。電装品をたくさん取り付けるけれど、配線は綺麗に処理したい。
配線の管理をしっかりと行いたいという方、良かったらチャレンジしてみてください。
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