はい! こんにちは、しのピー(@shinopp_yu)です!
今回は10アルファードの日常点検、車の日常点検ですね、これやってる人いますか?
やってない人のほうが多いかもしれません…
ですが、日常点検というのは車の所有者が国から日常的に点検を行ってくださいと義務づけられているものなので必ず覚えておかないといけません。
教習所で習っているけど忘れちゃった、どうやったらいいのかわからない、という方のためにわかりやすく解説していきたいと思います。
通信量に余裕がある方は、動画をご覧ください!
日常点検について
道路運送車両法第47条には「使用者の点検及び整備の義務」というのが記載されています。
自動車の使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより、当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない。
出典:elaws.e-gov.go.jp
ということは、車を常に点検して適正な状態を維持することは使用者の責任であり義務だということです。
これは教習所でも習う内容なので、免許を取得している人なら全員知っているはずです。けど、点検内容を忘れていたり、日常点検の存在を忘れている人も多いと思います。
誰でも簡単にできる内容なので長距離走行前や洗車時、給油時などを目安に実施してみてください。
まず、何にも分からない。内容をさっぱり思い出せない。という人はグローブボックスに入っている(と思う)取扱書に日常点検について記載されている(と思う)ので、それを見ながら行えば簡単に点検をすることができます。
今回、日常点検に使用した車両(10系アルファード)の場合は、エンジンルーム内のことまでイラスト付きで記載されていたので、数分で日常点検を終えることができました。
エンジンルームの点検
そうしたら、実際にエンジンルームを開けて実物とイラストを照らし合わせていきます。エンジンの型式によって配置が変わることもあるので注意しておきましょう。
どこが何か確認できたらエンジンが冷えているうち(運転前)に、以下の内容を点検します。
ブレーキの液量
ブレーキフルードの量がリザーバータンクのMAXとMINの間にあるかを点検します。
注意点:液量が少ない場合、ブレーキパッドが減っているか液漏れを起こしている可能性が高く、ブレーキの効きが悪くなり事故につながる可能性があります。整備工場に連絡しましょう。
バッテリーの液量
バッテリー液面の各液槽ともバッテリーのUPPER LEVEL(上限)とLOWER LEVEL(下限)の間にあるか車両をゆするなどして点検します。この車両に搭載されているバッテリーは補水不要なので取り付けた年月日を確認しておきましょう。一般的には2~3年がバッテリーの寿命と言われています。
注意点:バッテリー液が不足すると、バッテリーあがりやバッテリー自体の損傷につながるおそれがあるため、定期的に点検してください。
冷却水の量
冷却水の量がリザーバータンクのFULLとLOWの間にあるか点検します。
注意点:冷却水が不足していると、ラジエターの腐食やオーバーヒートでエンジンが破損する可能性もあります。不足している場合は、ロングライフクーラント(不凍液)を適切な濃度で補充してください。
また、水のみだと寒冷時に凍結してラジエターなどに損傷を与える可能性があるので注意が必要です。
エンジンオイルの量
エンジンオイルの量がオイルレベルゲージの上限と下限の間にあるかを点検します。
注意点:エンジンオイルが不足及び劣化していると回転部部分が潤滑不良になりエンジンが破損する可能性があります。また、エンジンオイルは燃焼室で燃えるため、走行とともに減少するので定期的にエンジンオイルの交換を行ってください。
ウィンドウォッシャーの液量
ウォッシャー液注入口のキャップを開け、ウォッシャー液面がNORMALとLOWの間にあることを、ガイド部についているレベルゲージで確認します。
注意点:ウォッシャー液が入っていない状態でウォッシャー液を出そうとするとモーターが破損する可能性があります。また、ウォッシャー液にはアルコール成分が含まれているのでエンジンが熱いときやエンジンがかかっている時に補給してエンジンにかかると出火する可能性があるので注意してください。
といった感じでエンジンルームの点検は以上になります。
もう既に分かっていると思いますが、日常点検でのエンジンルームの点検はオイルなどの液量を確認するだけです。ここで何かを補充したり、何かをいじったりすることはありません。とりあえず、適量入っているのかを確認して入っていない場合は、整備工場に持ち込むようにしましょう。
車のまわりの点検
続いて車のまわりを点検していきます。
タイヤの空気圧
タイヤの接地部のたわみ状態(つぶれ具合)をみて、空気圧が適正であるかを点検します。点検はタイヤが冷えている(走行前)状態で行ってください。
普段から空気圧ゲージを持参している人は少ないと思うので月に1回程度はガソリンスタンドに置いてある空気入れで点検してください。
タイヤの亀裂、損傷
タイヤの側面や接地部全周に著しい傷や亀裂がないかを点検します。また、釘、石、その他の遺物が刺さったり、かみ込んでいないかを点検します。
タイヤの溝の深さ、異常摩耗
タイヤ接地面に表示されているスリップサイン(摩耗限度表示)が表れていないかを点検します。また、極端な片べりなどの偏摩耗がないかを点検します。
右側の赤丸がスリップサインの位置を示すマークになり、左側の赤丸がスリップサインになります。
灯火装置、方向指示器の汚れ、損傷
各ライトのレンズに、汚れや破損、ヒビ割れなどがないかを点検します。
運転席に座っての点検
続いて、実際に運転席に座って点検を行います。
パーキングブレーキの踏みしろ
ペダルが止まるまでゆっくりと踏み、カチカチ音が基準値の範囲で止まるかを点検します。基準値も取扱書に記載されています。この車(10系アルファード)の場合は、踏みしろ5~7ノッチなので、カチカチ音が5~7回が正常になります。
エンジンのかかり具合
エンジン始動の際、異音がないか、かかり具合いは良いかを点検します。また、アイドリング状態および少し回転を上げた状態で、異音がないかを点検します。
ブレーキペダルの踏みしろ
エンジンを始動し、ブレーキペダルをいっぱいに踏み込み、床板との隙間を点検します。併せてペダルの感触に異常がないかを点検します。
ブレーキペダルの基準値は遊び(踏んだ時に負荷がかかるまでのカタカタ)が1~6mm、踏み込んだ時の床板との隙間が59mm以上(エンジンONの状態)になります。※10系アルファードの場合
ウィンドウォッシャーの噴射状態
エンジンを始動し、ウィンドウォッシャーを作動させ、噴射の向きおよび高さがワイパーの作動範囲のほぼ中央にあたるかを点検します。
ワイパーの払拭状態
ウィンドウォッシャーでガラスをぬらした状態でワイパーを作動させ、「低速作動」「高速作動」「間欠作動」の各作動が良いか、拭き取り状態が良いかを点検します。
投下装置、方向指示器の作動
各灯火装置、方向指示器を作動させ、ランプが点灯または点滅するか、明るさが不足していないかを点検します。
走行しての点検
最後に走ってみて違和感がないかを確認します。この走行しての点検は普段から気にかけておけば問題ないです。
突然ブレーキの効き具合をテストするのは危険なので普段乗っている時に違和感がないか確認しておきましょう。
ブレーキの効き具合
通常走行時にブレーキをかけたとき、効きが十分か、片効きしていないかを点検します。
エンジンの低速および加速の状態
通常走行で停車したとき、エンジン回転にむらがあったり、止まったりしないかを点検します。また、アクセルペダルを踏み込んだとき、なめらかに加速するかを点検します。
前日までの異常個所の点検
前日までの使用時に異常があった箇所について、運行に支障がないかを点検します。
まとめ
といった感じで、日常点検で確認する項目が全て終わりました。
そこまで難しくないでしょ?
何も分からないという人は、取扱書に全てが記載されている(と思う)の、明日にでもグローブボックスの中から取扱書を取り出して日常点検をしてみてください。
なんだろうな・・・
子供が病気になった時に病院に連れていくのと同じように、車も何か異常があったら整備工場に持ち込むようにしてください。とりあえず、この記事を見た人が日常点検をするようになるキッカケになればいいと僕は思っています。
そいじゃ、また!
ウチの商品を使ってくれ!という方は、上記のお問い合わせフォームよりご連絡お待ちしております!