はい! こんにちは、しのピー(@shinopp_yu)です!
今回は以前に公開した「車の電装品にスイッチを付けてみよう!」という記事で電源線にヒューズを割り込ませる説明をしたんだけど、動画のコメント欄に「ヒューズは何アンペアでもいいんですか?」という質問があったので、取り付けるヒューズの選び方を簡単に説明したいと思います。
動画もあるので、通信量に余裕がある方やWi-Fi環境下の方は、動画をご覧ください!
ヒューズの選び方
簡単に説明すると “取り付ける電装品のアンペア数以上、使用する配線の最大容量以下” でヒューズのアンペア数を選びます。
「何言ってんの?」っていう話になるので、この “取り付ける電装品のアンペア数以上、使用する配線の最大容量以下” について一つ一つ説明していきたいと思います。
配線には使用可能電力が決められている
配線には太さがあって、この配線だと「0.2sq相当」と記載されています。
配線は太ければ太いほど流せる電気の量が増えます。配線がホースで電気が水だと思えば分かりやすいかな。
この配線の使用可能電力が「DC12V30W以下」「DC24V60W以下」になります。もちろん配線が太くなれば、使用可能電力も変わってきます。
電流 (A) を求めるには「A=W÷V」という計算式になるので「30W÷12V=2.5A」になります。そうなると配線の最大容量以下だから単純に、この「0.2sq (スケア) 相当」の配線を使用する時は「2.5A以下」のヒューズを使用します。
電装品の消費電流を測る
今回使用するのは、エーモンの3連フラットLED (暖白) です。
測らなくても、エーモンの商品 (LED) には消費電流が記載されています。
このLEDだと60mAになります。といっても記載されていない商品も多く出回っているので、実際に測ってみます。
念の為、点灯チェックをしておきます。プラス (+) と、マイナス (-) を接続するとLEDが点灯します。商品は問題ありません。
次にテスターを用意します。電流 (A) を測るのか、電圧 (V) を測るのか、それによってダイアルの位置が変わってきます。
とりあえず、電流値を測りたいのでダイアルを「200mA」に合わせます。消費電流値が「60mA」と記載されていたので「200mA」に合わせましたが、分からない場合は大きい数値を測れるところからスタートして徐々に下げていきましょう。
電流値は直列にテスターを当てる必要があるので「ヒューズホルダー」を使用します。
中のヒューズを抜いた状態で電源を繋げて直列にテスターを当てるとLEDが点灯します。そしてテスターには「58.6」と表示されました。「mA」で測定しているので「58.6mA」ということが分かりました。約60mAですね。
mA (ミリアンペア) は、A (アンペア) の1000分の1なので「60mA=0.06A」になります。
どういうことかというと、この「0.2sq相当」の配線は「2.5A」まで使用できるので、単純に0.06AのLEDを40個ぐらいまで付けることができます。
まあ、使用する配線が「0.2sq」だと「1A」か「2A」のヒューズになると必然的に決まってきます。
例えば3連LED (単体60mA) を80個付けたい!ってなると消費電流が「4.8A」になるので太い配線「0.75sq (使用可能電力:DC12V80W) 」に変えて、配線の使用可能電力以下 (6.6A) のヒューズだから「5A」を入れよう!みたいな感じでヒューズのアンペア数と配線を決めていきます。
細い配線に大きいヒューズを入れたらどうなる?
0.2sqの配線だと2.5A以下のヒューズになりますが、例えば2Aのヒューズじゃなくて5Aだったり10Aだったりを入れた場合は、ショートした時にヒューズが切れずに過電流が流れるので配線が熱くなって発火する危険性があります。
最初に説明しましたが、細いホースに大量の水を無理やり流したらどうなりますか?
そういうことです!
まとめ
こんな感じでヒューズの選び方は以上になるんですが、難しく考えすぎるとDIYが嫌いになっちゃうので「難しく考えすぎないで!」って言いたいんだけど、きちんと理解してないと車両火災なんてこともあり得るので「DIY=自己責任」を忘れずに知識を付けてDIYを楽しみましょう!
それと車のヒューズボックスに入っているヒューズのアンペア数は変えずに同じものと交換してください。
そいじゃ! 次の記事でお会いしましょう!
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