出典:http://www.hasegawa-jidousha.co.jp/blog/other/353/
こんにちは、しのピー(@shinopp_yu)です。
「ETC2.0」をご存知ですか?
サービスエリアなどで「ETC2.0」という文字を多く見るのですが、どういうものなのか分からない人も多いのではないでしょうか?
私も分からない人の一人でした。
簡単に分かりやすく「ETC2.0」とは何か?どんなメリット・デメリットがあるのか紹介していきたいと思います。
この記事の目次
「ETC2.0」とは?
「ETC2.0」とは、従来のETCの機能に加え、全国の高速道路上に約1600カ所設置されている「ITSスポット」を使い、渋滞情報をもとに経路変更の提案や道路上で発生した事故や整備情報を「DSRC車載器」を通して受け取るサービスのことです。
ITSスポットとは?
通信アンテナで、VICSの高速化版になります。
このITSスポットがあれば交通情報をより早く広範囲の情報を得られるようになります。
DSRC車載器とは?
「DSRC」=「ETC2.0」
以前は「DSRC」と呼んでいた名称が、国土交通省により「ETC2.0」に統一されました。
DSRCとは?
DSRCとは、Dedicated Short Range Communicationの略でITSで採用されている、狭い範囲での双方向通信を目的とした電波ビーコンによる通信方式のことです。
ITSスポットとETC2.0(DSRC搭載機)間では、高速で大容量の情報を送受信することができます。
「ETC2.0」への乗り換えのメリット
より賢く最適なルートを提示してくれる
1600カ所に設置されているITSスポットから得られる情報は、今カーナビに搭載されているVICSよりも早く柔軟に対応してくれます。
さらにITSスポットから得た情報に従い渋滞を避けた経路を使用すると普通のETCでの使用料金よりも割引きされる予定になっています。
それ以上に凄いのは、ルート案内が渋滞を避ける為に有料道路から一般道を通るように指示し、一般道から降りて渋滞を回避し再度有料道路に戻った際にも継続されます。
災害情報も得ることができる
道路情報以外にも地震や津波情報などもいち早く発信され安全性を高めてくれる。
「ETC2.0」だと、従来のETCより渋滞情報などを得ることができたりメリットが多数ありますが、情報を得るには「ETC2.0」に対応している機器が必要となってきます。
「ETC2.0」への乗り換えのデメリット
ETCから「ETC2.0」へ変更する際のコスト
・ETC搭載器を「ETC2.0」対応の物へ変更する
まず、「ETC2.0」を使用するには、「ETC2.0」対応の機器へ変更する必要があります。
通常のETC機器は、10,000円もあればお釣りがきますが「ETC2.0」対応の機器は20,000円~40,000円もするので機器を変更するだけで数万円はかかります。
・「ETC2.0」対応のカーナビへ変更する
機器を「ETC2.0」に変更してもカーナビが対応していないとITSスポットの情報を得ることができません。
全てを買い替えると数十万円必要となってきます。
※注意点としてはカーナビとETC搭載器(ETC2.0対応)では相性があるので事前に調べてから購入しましょう。
再セットアップする必要がある
ETC搭載器を買い替えるとなると再セットアップが必要なのは当たり前ですが、既に使用しているETC搭載器が「ETC2.0」対応のものでも「ETC2.0」を使用する際には再セットアップが必要になります。
などなど「ETC2.0」に買い替えるには金銭面的にデメリットが多すぎます。
しかし、「ETC2.0」には将来性があります。
「ETC2.0」の将来性
「ETC2.0」によりゲートバーがなくなる
今のETCレーンにはゲートバーが設置されていますが、「ETC2.0」によってゲートバーを撤去し一定速度で通過できる新設計料金所の設置も可能となる。
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民間駐車場やファーストフードのドライブスルーも自動決済するこができる
民間駐車場やガソリンスタンド、ファストフードのドライブスルーでの料金決済もカーナビの画面で行うことが可能となる。
このように「ETC2.0」は、将来的には魅力があるシステムだと思います。