はい! こんにちは、しのピー(@shinopp_yu)です!
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” Holts(以下:ホルツ)” の『タフウレタンヘッドライト』というヘッドライト用のウレタンクリアを使って劣化した(黄ばみなど)ヘッドライトを修復していこうと思います。
劣化したヘッドライトの修復方法は色々あります。僕も過去に沢山やってきました。
例えば、ヘッドライトクリーナーで黄ばみを落としてからコーティングしたり、ポリッシャーを使って磨いたり、耐水ペーパーで磨いてウレタンクリアを吹いたり、本当に色々やってきたんですが、ウレタンクリアの良いところは耐久性になります。
結局、最後をどうするかで耐久性が変わってきます。
ポリッシャーで磨くだけ、磨いた後にコーティング剤を使用するだけだと数か月で再びヘッドライトが黄ばんできますが、ウレタンクリアだと1年、2年という耐久性を得ることができます。
だったら、ウレタンクリアが良い! って思いがちなんですが、ウレタンクリアは難易度が高いんです。
しかし、今回使用する『タフウレタンヘッドライト』はDIY向けに作られたウレタンクリアみたいで、今回はウレタンクリアでDIYでヘッドライトを補修する方法を1から丁寧に紹介したいと思います。
まず、DIY向けって他のウレタンクリアと何が違うの?
っていうところなんですが、今までホルツで販売していたウレタンクリアはプロ向けで、今回新発売された『タフウレタンヘッドライト』は、溶剤を調節してDIYユーザーでも簡単に施工できるような仕様になっているみたいです。
溶剤を調節?
僕も過去に失敗したことがあるんですが、クリア塗装をする時に最終厚塗りをしていくんですが、溶剤が抜けきらずに塗ったクリアがヒビ割れすることがあります。プロならヒビ割れしないように見極めができると思いますが、僕みたいなDIYユーザーには至難の業です。
それを商品の方で溶剤を調節してDIYユーザーでも失敗しにくい仕様になっているみたいです。
僕はシリコンオフが残っていて悪さしたのでは? と思ったのですが、動画のコメントで「厚塗りしすぎ」と、ご指摘をいただいたので厚塗りしすぎて溶剤が抜けきらず塗ったクリアがヒビ割れしたのが原因だと思います。
この現象を極力なくしたのが、『タフウレタンヘッドライト』になります。初心者の方でも簡単に塗れるような仕様になっているみたいなので、実際に使ってみようと思います。
この商品(タフウレタンヘッドライト)には、作業手順書が付属されていて1から10まで書いてあります。※作業手順は1~6
この手順に沿ってヘッドライトがどこまで綺麗にできるのか試してみようと思います。
この記事の目次
施工する車(ヘッドライトが劣化している車)
今回はこの車で試していきます。左右ともヘッドライトが黄ばんでいますが、ビフォーアフターを分かりやすくする為に片方だけ施工していきます。
作業手順1:マスキング
まずは、ヘッドライトを研磨して塗装をする準備をします。マスキングテープを使用してヘッドライト周辺をマスキングしていきます。
理想を言えば、ヘッドライトを外したい。けど、DIYとしては難易度が1段階上がるので、今回はヘッドライトは外さずに作業をしていきます。
マスキングテープは広範囲に何枚か重ねる形で貼っていきます。広範囲に貼る理由なんですが、この後の研磨作業でヘッドライトの端っこを研磨している時にボディも研磨してしまうリスクがあるからです。
作業をしやすくする為にも、広範囲にマスキングテープを貼りましょう。
作業手順2:下地研磨作業
ホルツの『サンドスポンジ』を使用して下地研磨作業をしていきます。耐水ペーパーでも問題ないのですが、ヘッドライトって湾曲していることが多いので『サンドスポンジ』を使用すると作業がしやすいです。
#400、#800、#1500がセットになっているので、目の粗い#400から使用していきます。
注意点としては、新車時に施工されているハードコートは#400で確実に除去してください。ハードコートが残っていると塗料の密着が悪くなるみたいです。
キワの方はハードコートが残りやすいので、念入りに研磨してください。
水拭きした時にクリア感が残る箇所は、しっかり研磨する。
上の画像が水拭きした時の画像なんですが、右側に比べて左側の方がクリア感があると思います。これは研磨できていない証拠なので左側をもう少し重点的に研磨していきます。
研磨すると真っ白になるので「大丈夫かな?」と不安になると思います。ここで重要なのは、しっかり研磨することです。真っ白になるまで研磨していきましょう。
何回も言いますが、キワをしっかり研磨してください。このようにキワを研磨する時にマスキングテープが細かったり広範囲にマスキングテープを貼っていないとビビッてキワの研磨が甘くなるので注意が必要です。
キワの作業効率を上げるためにも、マスキングテープは思っている以上に広範囲に貼っておくと良いと思います。
水拭きしてヘッドライト全体が同じような感じで真っ白くなったら番手を変えて研磨していきます。
#400が終ったら#800で研磨していきます。
#400 で黄ばみも取れたし~と思って、この後の#800、#1500の研磨を怠ると塗装した時に#400の傷が残る可能性があるので注意してください。
特にキワです。キワは怠るな。
サンドスポンジの番手を変えるタイミングは?
#400は真っ白になるまで、それ以降は前の番手の傷が消えるまで研磨してください。#800を使う場合は#400で研磨した時の傷が消えるまで、#1500を使う場合は#800の傷が消えるまで。
#400は縦、#800は横、#1500は縦、みたいな感じで研磨すると前の傷が消えているか判断しやすいです。しかし、キワなどは縦だと研磨しやすいしにくいがあるので、やりやすい方法で大丈夫です。
とにかく、前の番手の傷が消えるまで、しっかりと研磨をしてください。
#800が終ったら#1500です。番手を変えることでクリア感が増してきます。#400を使用している時はヘッドライトが真っ白になって、黄ばみも取れて作業している感があるのですが、#1500まで来ると若干クリア感が増している程度で飽きてしまいがちですが、しっかり研磨をしましょう。
作業手順3:ペイント準備
研磨作業が終わったので、2液混合ウレタンクリア(タフウレタンヘッドライト)を準備します。
① 缶底のネジキャップを外す
② ネジキャップを逆さまにし最後まで回す(途中で抵抗がありますがネジが止まるまで回すこと)
③ ネジキャップを外してから、30回程度よく撹拌し10分程度置く。その間塗料全体が反応するように3~4分ごとに30回程度よく撹拌する。
④ 静置後、容器を30秒程よく振り硬化剤を混ぜる。
作業手順4:塗装作業時のマスキング
ヘッドライト以外のクリア塗装が付きたくない場所をマスキングします。マスキングテープと養生シートが一体になっている『マスカ』という商品があるので、それを使うと車全体をマスキングすることができます。
作業手順5:洗浄・脱脂作業
最後にヘッドライトの油分や汚れを洗浄します。この時にシリコンオフは直接ヘッドライトに吹きかけるのではなくウエスなどに取って脱脂をしてください。
脱脂剤が残っている状態で塗装をするとヒビ割れの原因になります。ヘッドライトに直接吹きかけると研磨した傷の中に浸透し脱脂剤が抜けきらずヒビ割れの原因になるので必ずウエスに取って脱脂してください。
作業手順6:塗装作業
再度、30回程度撹拌してから塗装していきます。
塗装1回目:塗装面から約20cm離し全体を均一にかなり薄く塗布する(捨て吹き)。
1回目で厚塗りしないよう注意してください。なんとなくここで感覚を掴んでください。
塗装2回目:周囲のキワをしっかり塗装後、全体を均一に塗布する。※2回目以降は10分以上塗装間隔をあけてください。
塗装3回目:ムラがないように全体を均一にしっかり塗布して仕上げる。
塗装する時に失敗する代表例としては「塗りすぎて塗料が垂れる」、「慎重になりすぎてボソボソになる」の2つが挙げられます。
しっかり塗りつつ垂れないように注意します。
乾燥:指触乾燥約20分、完全乾燥約24時間
完成
1日(24時間)経過後になります。ヒビ割れは等はありません。右と左で比較すると全く違うと思います。
個人的にヘッドライトが1番年式を感じる気がします。
まとめ
以上になります。
今回 “Holts(ホルツ)” の『タフウレタンヘッドライト』を使って劣化したヘッドライトを修復してみました。
使ってみた感想は、良かったです。
途中でも言いましたが、溶剤の抜けなのか失敗しなかったところです。クリア塗装が上手にできても翌日溶剤が抜けきらずクリアがパキパキ割れることがあるんですよ。
上手にできたと思ったら最後の最後に失敗するのって、本当に辛いんです。しかも、再度研磨作業からやり直し。そんなこと考えてくもないですよね。
そのリスクが軽減されているだけでも、かなり使い勝手が良い商品だと思います。
ウレタンクリアはコーティング剤と比べて耐久性がグンっと上がるので、気になる方はトライしてみてください。
そいじゃ、また!
ウチの商品を使ってくれ!という方は、上記のお問い合わせフォームよりご連絡お待ちしております!