はい! こんにちは、しのピー(@shinopp_yu)です!
今回はこちら!
ワックスを比較していきたいと思います。
先日スパシャンの『クラシックワックス』とジーオンの『ワックス』を施工しました。両方とも今までにないような撥水力ですごかったんです。
色々な商品を使ってみて「良い」と感じでも、結局使うのは1つ。ワックスなんかは特に短期間で使いきれるものでもないので尚更です。
場所によって分けて使っている人もいるかもしれないですが、基本的にワックスの上からワックスを塗ったりはしません。だ
ったら今のところはどれがいいのか判断するために、今回は4種類のワックスを比較していこうと思います。
今回比較するのは、先日使ってみて単純に撥水が凄かったスパシャンとジーオン、僕の中ではワックスの王道 シュアラスター『 マンハッタンゴールド』と、過去に使って撥水力が良かったリンレイ 『Gガードガラス系ハイブリッドワックス』の4商品です。
これらのワックス、まず金額が全然違います。
商品 | 内容量 | 硬化時間 | 価格 |
---|---|---|---|
スパシャン クラシックワックス | 不明 | 30分程度 | (約)¥30,000 |
ジーオン ワックス | 175g | 30分程度 | (約)¥10,000 |
シュアラスター マンハッタンゴールドJr | 100g | 乾き始めたら | (約)¥2,000 |
リンレイ Gガード ガラス系ハイブリッドワックス | 180g | 5~10分程度 | (約)¥1,500~¥2,000 |
すごい価格差です。
またスパシャンの『クラシックワックス』は何グラムなのか調べてもわかりませんでした。
先日、『魔π』というコーティング剤の検証を行いましたが、施工後の濡らしてはいけない時間が48時間。それに比べて短時間で施工を終えることができるのもワックスの利点でしょう。
では、実際にこれらのワックスにどんな違いがあるのか検証していきたいと思います。
この記事の目次
今回の施工環境
今回はこちらの車のボンネットに施工していこうと思います。
このボンネットはポリッシャーでコーティングを落としてあり、現状は写真のような親水状態でどこも撥水している感じはなく、ゆっくりと水が引いていきます。
マスキングテープで4つに面を分けたので、ワックスをそれぞれの箇所に施工したいと思います。
4つのワックスを施工してみよう
まずは真ん中に高級ワックス(ジーオン 『ワックス』とスパシャン 『クラシックワックス』)を施工していこうと思います。
理由はこの2商品の水弾きの違いをよく見たかったから。両サイドにシュアラスター 『マンハッタンゴールド』とリンレイ 『Gガードガラス系ハイブリッドワックス』を施工していきます。
塗り込み感の違い
まずは ジーオンの『ワックス』。中央右側に施工しました。
このワックスはスティックタイプになっていて、付属のスポンジに付けて塗り込みます。施工していて感じる特徴としては匂いがとてもいいということ。
気持ちよく施工できるのがいいですね。塗り込んだ後は30分以上放置して硬化させます。
続いてスパシャン 『クラシックワックス』。中央左側に施工しました。こちらも非常に匂いの良いワックスです。
こちらの商品にはスポンジが付属していないため、オートブライトダイレクトのレッドフォームを使って塗り込みを行いました。
先日『クラシックワックス』を施工した際に拭き上げが硬いという話をしていたのですが、あれはワックスの付けすぎが原因だというコメントを頂きました。
非常によく伸びるワックスなので、少量にしないと拭き上げが大変になってしまいます。皆さんは注意してくださいね。
続いてリンレイ 『Gガード』。右サイドに施工していきます。
このワックスだけ、唯一臭いかもしれません。『おじいちゃん家のタンス』のような臭いです。(ちょっと違うか?)
またちょっとスポンジがチープな感じ。塗っている感触もここまでのワックスとは異なりロウのようなベットリ感があります。
結果、うまく調整できずにちょっと厚塗りをしてしまったかもしれません。
最後に運転席側サイド面にシュアラスター 『マンハッタンゴールド』を施工していきます。
これは良い匂い!シュアラスターのワックスの匂いです。嫌な臭いじゃなくて、『おじいちゃん家の良い匂いがする使ってない部屋』って感じ?(うちのじいちゃん家だけかも…)
シュアラスターのスポンジはキメが細かい非常に良い感じ。リンレイの方はちょっと傷付きそうな感じの粗いスポンジだったので、スポンジだけでも僕は変えたいなと感じてしまいます。
塗っている感触としては、他の商品に比べて意外と重い印象をうけます。
こちらも塗り終わったら乾燥させます。
拭き上げ感の違いについて
最後に施工したシュアラスターの『マンハッタンゴールド』が乾き始めてきたので、別売りのシュアラスター ワックス拭き取り用のクロスで拭き取っていきます。
(『マンハッタンゴールド』は乾燥させすぎると拭き上げにくくなってしまうので注意が必要です。)
施工時には重めだと感じた『マンハッタンゴールド』ですが、拭き取りは非常に軽く拭き上げやすい印象を受けました。
拭き取り用クロスでワックスをあらかた拭き取ったら、仕上げ用クロスで拭き上げて完了です。
ちなみにスパシャンの『クラシックワックス』以外スポンジが付属していますが、拭き取り用のクロスまで付属なのはジーオンの『ワックス』だけです。
続いて施工から10分程経過した『Gガード』を拭き上げていきます。
ワックス施工時には、写真のような隙間部分の施工に注意が必要です。隙間部分にワックスが入り込んでしまうとどうしても拭き取りにくくなってしまいます。
ボンネットのように開けて拭くことのできる場所ならよいのですが、そうでない場所の場合拭き上げられないこともあるので、少し隙間を開けて塗るなど、自分の車と相談しながら決めることをお勧めします。
『Gガード』の拭き上げは若干重めの印象。
これは塗布量とかではなく、ワックス自体が重い印象を受けます。
硬くガッチリとボディに付いている印象です。『Gガード』が重いのか、先ほどの『マンハッタンゴールド』が軽いのかはちょっとわかりません。
『マンハッタンゴールド』がサッと抵抗なく拭ける感じに対して、『Gガード』はウェット感というか、抵抗がある、厚みがある印象でした。
次に30分以上経過したので、ジーオンの『ワックス』を拭き上げていきます。
ジーオン 『ワックス』の拭き上げ感は、『マンハッタンゴールド』より少し重いものの『Gガード』程ではない感じ。
よりウェッティというか、柔らかいものの若干重いといった印象です。
最後に『クラシックワックス』を拭き上げていきます。
今回は塗布量を若干工夫してみたのですが、やはり重めな印象です。
塗布量の違いによって若干違いはあるのかもしれませんが、それを加味しても拭き心地に差を感じます。
また、綺麗に拭き上げるにはタオルを2枚用意した方がいい印象を受けました。
すべての施工が完了しました。クロスも違うのでなんとも言えないんですが、拭き上げの軽さは①シュアラスター 『マンハッタンゴールド』、②ジーオン 『ワックス』、③スパシャン 『クラシックワックス』、④リンレイ 『Gガード』といった順だと感じました。
拭き心地は『マンハッタンゴールド』と『Gガード』は乾燥した、硬い印象なのに対し、ジーオン 『ワックス』とスパシャン 『クラシックワックス』はウェットな印象。ただし重さを感じます。
一番施工が大変だと感じたのは『Gガード』だったという感じでしょうか。
車両全面に施工するとなると、たぶん一番疲れると思います。
施工後の艶感の違いについて
マスキングテープを剥がして、施工直後の艶感を比較してみました。
どれも艶はしっかりと出ていますが、どれが一番かと聞かれると難しい…。
カメラ越しでは非常にわかりづらいのですが、違いだと感じたのは、右の3面が黒さに深さが増す感じの艶なのに対し、一番左の『マンハッタンゴールド』は光る感じの艶だと感じました。
中でもジーオンとスパシャンは黒さが引き立っているような気がします。
スモークフィルムを貼ったかのような感じで黒さが増しているように感じます。
それに対してシュアラスターは真透明のフィルムを貼っているような感じを受けます。
滑り感を比較してみた
施工後のボンネットの上にマスキングテープを置いて、滑りを比較してみました。
未施工部分ではマスキングテープは全く動かないのですが、ワックスを施工した面はマスキングテープが少しずつ滑り落ちてきます。
滑りの良さでは①『マンハッタンゴールド』、②『Gガード』、③同率でジーオン 『ワックス』と『クラシックワックス』といった印象でした。
確かに未施工面と比較すると違いはあるものの、ワックスの施工で滑りが大きく変わるということはありませんでした。
撥水性の違いについて
簡易コーティング剤などであれば、いつもは1日程度定着に時間を置くのですが、ワックスの場合はすぐに水に濡れても大丈夫という良さもあるので、施工直後ですが水をかけて撥水性を比較していきたいと思います。
どれも素晴らしい撥水です。特に真ん中の高級ワックス2つはいい感じ!『Gガード』もどんどん水が落ちて行っていい感じです。
撥水力では『マンハッタンゴールド』が他商品に一歩譲っている印象でしょうか。他の3面でどれが良いのか聞かれると難しい印象です。
高圧洗浄機で撥水力の違いを確認してみた
続いて2面ずつ高圧洗浄機で水をかけてみました。
左側が『マンハッタンゴールド』、右側が『クラシックワックス』です。
『クラシックワックス』の方は奥まで水が滑っていっているのに対して、『マンハッタンゴールド』は中央付近で水が止まっている感じがあります。
こちらは左側がジーオン 『ワックス』、右側が『Gガード』です。
どちらも似たような強撥水で、甲乙つけがたい印象です。価格差を考えるとすごいことかもしれません。
続いて真ん中、ジーオン 『ワックス』と『クラシックワックス』を比較してみました。
これも同じような感じの強撥水。水の飛んでいく範囲を比べてみても、どちらもすごくて勝敗を付けるのが難しそうです。
通常これだけ強く水が当たることは無いのですが、強力な水を当ててもこれだけしっかりと撥水力を発揮してくれました。
まとまった水をかけてみた時の撥水比較
ストレートの綺麗な水が出せるヘッドを使って撥水性を比較してみました。こちらは『マンハッタンゴールド』部分にかけている様子。
まとまった水がかかると、疎水寄りというかボディ面に水が張り付く場所ができます。
こちらは『クラシックワックス』部分。
大量の水がかかった場合でも、水が留まることが無く、すぐに滑り落ちてほとんど水滴が残りません。これなら拭き上げする手間がだいぶ無くなるので、メンテナンスも非常に楽になると思います。
ここはジーオン 『ワックス』部分。
『クラシックワックス』同様に水がすぐに滑り落ちていきます。さすがの強撥水です。
『Gガード』も同様にかなりの強撥水。
価格的には一番安いのにも関わらず、高級ワックスと同等の撥水性能を発揮しています。ほんとにビックリです。
雨状態での撥水比較
これが雨の降っている状態のボディです。
やはり水滴の立ちを見たところ、水滴の高さは一番左の『マンハッタンゴールド』が若干低い印象。
『クラシックワックス』、ジーオン 『ワックス』や『Gガード』はしっかりと高さのある水滴だと感じました。
付着している雨の量にも違いがあり、『マンハッタンゴールド』部分が一番多いと思います。
他3面では、真ん中の2つはどんどん水滴が落ちていくので大きい水滴が少ないのに対して、プレスラインの関係もあるのかもしれませんが、『Gガード』部分は大きい水滴の量が若干多い気がします。
どちらかというと角度がある分、サイドの方が有利だと思うので、『Gガード』よりも中央の高級ワックスの方が撥水力が高いということでしょう。
若干上から見た時の様子がこちら。中央の2つ、ジーオン 『ワックス』とスパシャン 『クラシックワックス』はやはり優劣つけがたい。撥水力はそんなに変わらないと感じます。
中央部分に比べて『Gガード』は1.5倍、『マンハッタンゴールド』は2倍程度の水滴残りでしょうか。
まとめ
今回は僕が気になっているワックス4種類を比較してみました。
やはりワックスでも全然違うと改めて思いました。非常に面白かったです。
違いは色々ありましたが、まず金額。今回比較した商品だけでも、1500円~30000円と大きな開きがあります。内容量を加味して考えてみてもダントツで安いのは『Gガードガラス系ハイブリッドワックス』。
その分スポンジがチープな印象を受けました。
続いて撥水。水弾きは高額ワックスの2つ、ジーオン 『ワックス』と『クラシックワックス』が圧倒的に良かったと思います。
次に僅差で『Gガードガラス系ハイブリッドワックス』、最後に『マンハッタンゴールド』といった感じでした。
価格帯の違いに比べると撥水力の違いは僅差だと感じます。『マンハッタンゴールド』もしっかりと撥水していましたが、他商品が強いといった感じでした。
艶感には特長があり、3つの商品が黒に深みが出る感じの艶だったのに対して、『マンハッタンゴールド』は輝きが増す感じの艶感。
ここには好みの違いが出るかもしれません。
施工性は『マンハッタンゴールド』が圧倒的に一番よく、体力を消費せずに施工できる印象を受けました。
今回はボンネットだけの施工だったので、車1台まるまる施工する際には大きな違いになってくると思います。
1番大変だったのは『Gガード』で、1台全部を施工するのはかなり骨が折れそうです。
結果から言うと、やっぱり「人それぞれ」になるでしょうか。
高級ワックス2種類で「使ってる感」と「最高級の効果」を味わうもよし。
ワックス初心者で、失敗せずに綺麗に施工したい、楽に施工したいなら『マンハッタンゴールド』。
撥水性やコスパを求めるなら『Gガードガラス系ハイブリッドワックス』がオススメできると思います。
今回は耐久性の比較ができていませんが、ワックスは1度で使い切るものでもないので、施工性や価格・内容量で置き換えて考えていただければと思います。どれが良いかは皆さんが選んで頂きたい思います。
それで ワックスを施工してみてやっぱり面白いと思いました。コーティングも簡単だし楽で良いのですが、ワックスも硬化型のコーティング剤と比べると簡単に落とせることや、やっぱり施工の楽しさをワックスは感じられると思います。
そのあたりを含めて、自分に合った物を選んでもらいたいと思います。どれが良いのか、商品選びのヒントにしてもらえると嬉しいです。
そいじゃ、また!
ウチの商品を使ってくれ!という方は、上記のお問い合わせフォームよりご連絡お待ちしております!