はい! こんにちは、しのピー(@shinopp_yu)です!
今回は、イエローハットで見つけた『チタリウムスクラッチリムーバー GS27』という商品を紹介したいと思います。
原産国はフランス。成分中に含まれる透明な微粒の樹脂で傷を埋め、ボディの色に関係なく小傷を目立たなくさせる製品だそうです。
要はドアノブ周りの爪傷などを埋めることができるのだと思います。
同じような用途の物でいえばコンパウンドですが、削って表面を滑らかにするコンパウンドに対して、この商品は傷を埋める樹脂。
これが120ヵ国で販売されているらしく、総販売本数は1億本とのこと。1億本も売れているのです。僕は若干怪しいとも感じてしまっていますが……。
この商品はアマゾンでも販売されており、2本入りでクロスが付いて8000円強ほど。僕はイエローハットで購入しましたが、これだけで 2980円。
正直「高い」と感じました。しかし販売本数然り、それなりの効果があるのではないかと考えているので、車の傷をどれだけ隠せるのか、実際に検証してみます。
通信量に余裕がある方は、動画をご覧ください。
ドアノブの傷は消えるのか
この商品が有効なのは、おそらく爪によるひっかき傷だろうということで、ドアノブ部分に施工してみます。
車の外装の中では最も触れると言ってもいい場所なので、どうしても傷が付きやすい部分です。こういった爪傷が目立たなくなるのでしょうか。
半分だけマスキングテープを覆い、残り半分に『チタニウムスクラッチリムーバー』を使用していきます。
使い方は以下の通りです。
- あらかじめ洗車し、泥や埃を落とし水分を拭き取る。
- 製品を柔らかい面に適量取り、傷に軽く塗り込む。
- 乾かないうちに、傷の周辺に付着した液剤を拭き取る。
※ワックス掛けをするとさらに綺麗に仕上がります。
要は塗って拭き上げるだけということのようです。
効果が薄れてきたら、再度塗布とも記載されていたので、傷を埋めている樹脂は落ちてしまうこともあるみたいです。
クロスに適量取り出して、施工面に塗り込んでいきます。
匂いは結構フルーティーな感じで、ガムなどにありそうな匂いがしました。他にももっと良い例えがあるかもしれませんが、嫌な匂いではありません。
磨いているのか塗り込んでいるのかわかりませんが、施工面が滑らかになるように、力を込めずに施工していきます。
次にクロスの乾いた部分で施工面を拭き上げます。
この工程は乾く前に終える必要があるので、広い面を一気に施工するのは避けた方がいいかもしれません。こまめに塗り込みと拭き取りを行いましょう。
マスキングテープを剥がしてみると、傷が明らかに目立たなくなっていました。マスキングテープの位置を境に、左側は綺麗になっています。深すぎる傷は隠せないようで、すべての傷が無くなったわけではありませんが、差は歴然としています。
削るわけではなく埋めているので、塗装面にダメージが無いというのもうれしいところです。
続いて、ドアノブのふち部分にも施工してみます。膨らんでいる場所なので、先ほどよりも傷は深めだと思います。鍵を開け閉めする際に触れる場所なので、こんなに傷が付いてしまったのでしょう。
先ほど同様に一度軽く施工してみたところ、かなり傷が目立たなくなりました。
やはり深い傷に関しては残ってしまいますが、小傷が目立たなくなったことで印象が大きく変わりました。艶も出たために綺麗になった印象です。施工面も塗って拭き取るだけなので、施工も数秒。
これでここまで効果が出るのは気持ちがいいです。
ボディ面のひっかき傷は消えるのか
今度は平たんなボディ上に付いた線傷が消えるのかを確認してみます。
先ほどまでと違い、目立つ傷は一つです。こういった傷が目立つのは、ボディ上でこのくぼみの部分だけ光の反射が違うから。
これを樹脂で埋めて平らにすることによって目立たなくしてくれるのが『チタニウムスクラッチリムーバー』ということです。早速施工してみます。
『チタニウムスクラッチリムーバー』を施工してみると、傷は残りましたがかなり目立たなくなりました。
やはりこれくらいの深さの傷になると厳しいのかもしれません。
しかし、コンパウンドでも周囲を同じ高さまで削ることになるので、削らずにここまで目立たなくなるのであれば、アリでしょう。
続いて挑戦するのはこちらの傷。先ほどまでの線傷とは異なり、幅が広く塗装の上に何かが乗っているような汚れです。
こちらにも施工してみましたが、先ほどまでよりも跡が残ってしまったような気がします。
こういった幅のある傷に関しては、コンパウンドを使って傷を均してあげた方が効果があるのだと思います。
もしくは併せて使用するのが良いのかもしれません。
今度はテールランプ付近、深めですが幅の狭い傷に試してみます。
上の傷は指で触って感触が分かるくらいの深さがあります。僕が思うこの商品の良いところは、埋めて隠していることをしっかりと公言していること。
よくコンパウンドと銘打っておきながら傷を埋めて隠す商品があるのですが、「埋める」と言い切っている商品は珍しいと感じます。
施工面の艶は増しましたが、このレベルの傷になるとさすがに隠せないようです。
下の傷は光の当たり方次第で見えるといった感じになりましたが、上の深めの傷に関してはほとんど効果がありませんでした。
別の色の車でも効果はあるのか
先ほどまでは黒い車の傷に試していましたが、今度はこちらの赤い車に試してみたいと思います。
色が違っても傷を目立たなくすることができるのか。
場所は先ほどの車でも効果があったドアノブ部分です。
先ほど同様にマスキングテープで施工面を半分に分けて左側だけ施工しました。中央部分を境に傷がかなり目立たなくなりました。
カラフルな車でも、色に大きな変化は無く、むしろ綺麗に見えるようになったと思います。
残りの半分も施工しています。
施工していて思ったこととしては、拭き取りと塗り込みでクロスの面を使い分けるので、クロスの使える面がどんどん減っていくということ。
塗るクロスと拭き取り用クロスを別の物にして、拭き取り用クロスに関しては何枚か用意しておくと便利そうです。
また、この面のように未塗装樹脂が近くにある場合は、樹脂の中に入り込んでしまいそうなので注意した方がいいと思います。
洗ったら落ちてしまうのか
一点気になったのが、洗うと効果が落ちてしまうのではないかということ。
そこで、先ほど施工した部分をシャンプーを使ってしっかりと周辺を洗い流し、傷に入り込んだ樹脂が無くなってしまうのかを確認してみました。
洗車後の水の引き方としては疎水のような感じ。バチバチ撥水する感じではありませんでした。
施工面をしっかりと拭き上げてみましたが、画像の通り傷消し効果を持続していました。簡単に洗う程度で効果が落ちることはなさそうです。素晴らしい!
使用する上での注意点
こういったパーツの隙間が近くにある部分に施工する場合は、パーツ同士の溝に液剤が入り込んでしまわないように注意が必要です。
塗るときだけでなく、拭き上げるときにも注意しないと、樹脂が入り込んでしまいます。
この樹脂は固まってしまうと取り除くのが大変だということが分かったので、危ないと感じたらしっかりとマスキングをしておくことをお勧めします。
深めの傷も、繰り返し施工することで目立たなくなっていくこともあると思います。
しかし、塗装が無くなってしまっているような箇所の場合、透明な樹脂を乗せることになるために効果がありません。
また、固まってしまうとどの部分が樹脂なのかわからなくなってしまうので、あくまで「小傷を目立たなくするもの」と捉えて、施工面を選んだ方がいいと思います。
まとめ
今回は GS27という『チタリウムスクラッチリムーバー』を使って、ボディに付いた傷がどれだけ目立たなくなるのかを検証してみました。
使ってみた印象としては、すごい商品だと思いました。
想像以上に綺麗になります。そして綺麗にした箇所は洗っても落ちない。
問題点としては、拭き上げが遅れて乾燥すると固着してしまう事。そうなってしまうと、拭き取りにくくなってしまったり、場合によっては取れなくなってしまうこともあります。
炎天下での施工は避けた方がいいかもしれません。
しかし、塗って拭き取るだけの簡単施工で効果を発揮するのは流石、1億本販売しているだけのことはあります。
金額は約3000円。少々高く感じますが、その分傷隠しの力もしっかり持っているので難しいところです。
傷に入り込んで目立たなくする点では、似たような商品を挙げるとするならばワックスでしょうか。
ただし、こちらは固着するため効果の持続期間にも大きく違いが出るものと思います。高額な商品ではありますが、目立つ小傷でお悩みであれば、一度試してみる価値のある商品だと思います。
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