こんにちは、ズーマです。
私、最近第一子が生まれました。今週やっと1か月になりまして、妻の実家へ子供と妻を迎えに行くのですが、車に子供を乗せるにあたって「BABY IN CAR」のステッカーを張ったほうがいいのかな?
と思ったんです。そんなところからBABY IN CARのステッカーについて調べてみることになりました。
この記事の目次
BABY IN CAR(セーフティーサイン)とは
出典:amazon.co.jp
今では100円均一ショップなどでも見かけるようになった「BABY IN CAR(ベイビーインカー)」や「CHILD IN CAR(チャイルドインカー)」と印字されたステッカーやマグネットサイン。街を走っていても良く見かけるこのマークですが、どのような意味があり、いつ始まったのかについては諸説あります。
- 事故の際に真っ先に子供を助けてもらうため。
- 赤ちゃんを見落とさないように隅々まで探してください。
- 赤ちゃんを乗せた車なのでスピードを出せません。先に行ってください。
など、受け取り方や感じ取り方は人それぞれであるのが現状です。
最初は海外で考案されたものであり、1984年9月にアメリカのセーフティーファースト社が、安全運転励行の目的で発売したと言われています。アメリカなどでは発売後のブームを受け様々なパロディー商品が生まれ、海をまたいでイギリスを始め、その他の国々へと広まっていったそうです。
では、どのようにして日本へと浸透していったのでしょうか。
日本で初めて「BABY IN CAR」を販売した会社
日本へセーフティーサインを持ち込んだのは、アーマオールなどを販売している、カー用品の総合メーカーの “株式会社ナポレックス” であるといいます。
今回、この内容を調べるにあたり、ナポレックスの企画開発部の方に質問を致しました。
– 御社のセーフティーサインはいつごろ発売したのですか?
1992年1月です。
今ではたくさんの方々が使用しているこのステッカーもそんなに昔からあったのですね。
– なんで販売しようと思ったのですか?
交通事故から同乗している「お子様」や、運転しているママを後続車の危険な運転から守ってあげたい。後続車へ「ゆっくり走っている(安全運転中)」理由をメッセージで伝えて、後続車のドライバーに「優しい気持ちで運転」して欲しいという思いからです。
海外での安全運転励行の運動を日本に持ち込み、日本でも同じように子供を大切にする運転を広めようとするところから始まっていたのですね。
– BABY IN CARはスペル間違いじゃない?
なぜBABY ON BOARDではなくBABY IN CARなのかというのは、後ろの車に乗っているドライバーが、前方の車のステッカーを見て一瞬で理解できるような内容にしたかったところからです。そこから短い単語でダイレクトに伝わるような内容にしたことろから現在の文言が生まれたのだと思います。
確かにダイレクトに単語が並んでいるため、わかりやすいと私も思いました。そういった部分にも制作者の思いやりが含まれていたのですね。
ナポレックスの「BABY IN CAR」には保険が付いてくる
出典:gatag.net
ナポレックスのセーフティーサインには、普通傷害保険が付いてきます。商品購入時についてくる加入連絡カードを投函することで、無料で保険に加入できるようになっています。
付いてくる保険に関してはナポレックスホームページから確認できます。
– なぜセーフティーサインに保険を付けたのですか?
万が一残念なことに事故に巻き込まれたりした際には、ささやかな金額ですが事故での入院費用の負担の一部として保険がつけられないだろうか? との思いからです。
– セーフティーサインを通じてどのような想いを発信したかった?
万が一のために保険付きにしておりますが、事故が無いのが一番です。みんなの気持ちを優しい気持ちにして安全運転してほしいです。
ナポレックスを取材していて気づかされたのは、ただカー用品を作るだけではなく、そこから先のユーザーの生活をしっかりと深くまでイメージして商品開発に臨んでいるということ。
どんな商品でもそうだが、ステッカーひとつから様々なことを想定し、お客様に寄り添った商品づくりをしているということを心から感じることができました。
「BABY IN CAR」ステッカーを販売した者の想い
出典:gatag.net
今では様々なセーフティーサインが行き交い、デザインの多様化や意味がよくわからなくても付けている方も多いと思います。もちろんデザインがたくさんあることは嬉しいことですし、こういった物を使う文化があるということは大切だと思います。
ただ、そのメッセージ込められた意味も多様化しています。そんな今だから、車に関わる皆さんに一度考えていただきたい。形骸化させてはいけない「BABY IN CAR」に込められた販売者の想いがあったことを。
私も特に考えもなく、BABY IN CARのステッカーを買おうと思っていたのですが、思った以上にたくさんの内容を知ることができました。ステッカーを用意して、安全運転でお迎えに行きたいと思います。