はい! こんにちは、しのピー(@shinopp_yu)です!
今回は、カスタムというメーカーの膜厚計『TG‐01U』というものを購入したので、いろんなものを測定していこうと思います。
そもそも膜厚計ってなんですか? っていうお話。例えば車であれば、鉄のボディの上に塗装の膜があります。膜厚計とは、この塗装の膜がどれぐらいの厚みなのかを測定できる機械です。
通信量に余裕がある方は、動画をご覧ください。
この記事の目次
試しに近くにあるものを測定してみた
試しに使ってみました。机に乗っている丸いものが鉄の素地。
車で言えばボディの鉄部分です。測定方法は簡単で、図りたい面に膜厚計を当ててスイッチを押すだけ。鉄の素地に直接当てても表示は0ですが、上写真のようにアクリル板を載せて図ると1001㎛(マイクロメートル)の表示に。
これは、鉄素地から膜厚計までの間に1001㎛(1mm)の距離があるということ。これを手に入れたことで車の塗装の厚さを測ることができるようになったということです。
僕の後ろに並んでいるラックも測定してみました。塗膜の厚みは31㎛。鉄の素地の上に31㎛分の塗装があるということです。
面白い!
この機材の金額は2万円くらいでした。そこそこ高かった。でもこれを手に入れたからには、コーティングの厚みを測るなんてこともできるんです。
コーティング前に1回測定して、コーティングを施工してからまた同じ場所を測定する。それによって厚みがどのくらい増したか計算すれば、コーティングの厚みを測ることができます。
それを1か月後、2か月後と測定していくことによって、耐久テストもできるようになると思っています。いや~、幅が広がった!早速、いろいろと実験をしていきたいと思います。
車の塗装の厚みを測ってみた
まずは、以前綺麗にしたマーチの塗装厚を測っていきたいと思います。
ボンネットに膜厚計を当てて測定してみたところ、数値は106㎛。
図った場所は鉄素地の上に約0.1mmの塗装が乗っているという事ですね。
それでこの膜厚計、測定面白いなと思うのが、計測する場所によって数値にばらつきがあります。例えばこのボンネットでも、先ほど図った場所は106㎛でしたが、ヘッドライト側にちょっとずらすと98㎛、さらに移動すると92㎛。
塗装の厚みが場所によって異なっていることがわかります。
次は、試しにバンパーを測定してみます。
結果は…はい、このような表記になりました。これはバンパーが鉄でできていないために、測定ができなかったということです。ボンネットなどは素材が鉄なのですが、バンパーはFRPやPPといった素材が使われているのでこういう表記になりました。
続いて続いて久々に登場する “17クラウンマジェスタ” のボンネット。
早速測定してみたところ233㎛。マスキングテープの上から図ると341㎛。マスキングテープは約100㎛くらいの厚みがあるということでしょうか。
また、マスキングテープを剥がした部分を測定してみたところ出た数値が上の画像です。数字が表示されません。
その理由は、測定したこの部分、実はパテを盛って修復されている部分でした。なので、パテの厚みがある分なのか測定不可ということです。
先ほどのマーチ、ボンネットは90㎛前後の塗装厚でしたが、ルーフはどうなのか。
測定してみると78~80㎛。ボディの前の方は日光や雨に当たりやすいために塗装が薄くなっている可能性も考えられます。
後ろの方も測ってみたところ、数値は73~78㎛といったところ。全体的に低い印象です。前後関係なしに日の当たる場所は薄くなるのでしょうか。
新車時に厚みがどれくらいあったのかも分かりません。
レクサス LS460
続いて過去に動画でも登場してきたレクサス LS460。
日産 マーチとどれだけの差があるのか、気になりますね。
マーチに続いてルーフを測定していきます。場所は適当に計測してみたところ158㎛。マーチの倍くらいの厚みがありました。念のためにルーフ後方も測定していきます。
ルーフ後方部分の膜厚は174~182㎛といったところ。
マーチに比べて倍以上の厚みがあることがわかりました。メーカーや車の色によって異なるのか、それとも経年劣化によって変わってくるのか、気になるところです。
BMW MINI
続いてBMW MINI、欧州車はどうなのか。
もし経年劣化によって塗膜が薄くなるのだとすれば、これも結構古い車なので薄いかもしれません。
こちらも同様に、ルーフの測定をしていきます。
適当な場所で計測してみた数値は200~202㎛。厚いです。
しかし、この部分は以前の動画でシュアラスターのワックス、『マンハッタンゴールド』を施工してある場所です。別の場所には『FW1』と『レインドロップ』を施工しているので、それぞれの部位を計測してみます。
ルーフ中間部分、『FW1』を施工した面を確認してみたところ数値は188㎛。
ルーフ後方の『レインドロップ』を施工した面を計測すると、176~182㎛。
やはり塗装自体にばらつきがあるので施工前に計測を行っていない今回の数値は、正確な数値とは言えませんが、『マンハッタンゴールド』を施工した部分はもしかするとワックスの膜が厚いのかもしれませんね。
トヨタ アルファード
続いて10アルファードも計測してみます。こちらも結構な経年車のため、塗膜は薄いかもしれません。
ルーフが高かったので、カメラに見えるように測ることができなかったのですが、数値は100~104㎛ほど。
やはり長期間乗っている車は塗装が薄くなるのかもしれません。面白い!
こちらは久々登場のポルシェ。
ルーフ部分は幌のため、リアガラス後方部分で計測を行ってみました。数値は127~164㎛。ちなみにウイング部分は測定できず。
ここはFRPで作られているために計測ができないんですね。車種によっても違うのか、機会があれば、同じ車種で測定してみたい。
トヨタ ノア
続いて80ノア。
トヨタ車の現行車両はどれぐらいの塗装厚なのか測定してみようと思います。
これも同じくルーフで測定してみます。123㎛。
思ったほど厚みがありませんでした。場所をずらしながら測ってみたところ、数値は116~131㎛。新しい車両だからと言って厚みがあるという訳ではないのでしょうか。
ホンダ ライフダンク
続いてホンダのライフダンク。この車も古いうえに、長距離走行している車です。これは結構塗装が薄くなっているのではないでしょうか。
こちらもルーフを計測してみたいと思います。
数値は77~88㎛。100㎛を切ってくるとちょっと薄いのかなという印象でしょうか。詳しいことはわかりませんが、経年車は大体100切ってくるかな? という感じが今のところしています。
ランボルギーニ アヴェンタドール
続いてランボルギーニ アヴェンタドールの塗装の厚さを測定していこうと思います。
先ほどまでと同様に、ルーフを測って行きます。はい、測定不可…場所を変えてみても、測定不可。
ボンネットも測定してみます。…測定不可、これも場所を変えてみても測定不可。リアの方も測定していきます。やっぱり測定不可。
アヴェンタドールはモノコックがカーボンで、ボンネットなどがアルミなので測定することができませんでした。
コンパウンドで磨くと塗装は薄くなるのか
最後に、コンパウンドで磨いたら塗装面にどういう変化があるのかを確認してみようと思います。
このマスキングの範囲内をコンパウンドで磨いて、施工前と施工後で塗装の厚さに変化が出るのかを計測してみたいと思います。
画像は磨く前の数値、大体240~250㎛。これは17クラウンマジェスタのボンネットなのですが、かなり厚いです。おそらく再塗装してあるのでしょう。
ここに施工してみて検証していきたいと思います。
早速3Mのエフ・1 細目コンパウンドを使用してガシガシ研磨していきます。
今回はあくまでも実験ですので、皆さんはマネしないでください。
コンパウンドを塗装面に付けたら、ポリッシャーで磨いていきました。
マスキングの中身をガッツリと。何度も言いますが、あくまで実験ですので…
削った面を拭き上げた後、再度膜厚計で計測してみたところ、数値は約233㎛。今の研磨によって約10㎛くらいの塗装面が削れたことになります。
これを基に考えると、マーチなどに10回ほど同じようにポリッシャーをかけてしまうと塗装が無くなってしまう計算になります。
実際にはここまで粗いコンパウンドを使用することはないとは思いますが…。これでまた実験が色々できそうです。
まとめ
といった感じで、今回は膜厚計というものを使って色んな車の塗装の厚みを測定してみました。
車種によって違ったり、場所によっても違ったり。コーティングされていたら、また違うのかというところが気になっています。この動画で僕は何を言いたいかというと…「膜厚計を買ったのでこれを使った何かいいネタありませんか?」ということです。
え~っと、まぁ僕1人で考えるよりも、皆さんに、こういうのが見たいっていうのを言ってもらった方が、やっぱり皆さんの期待に応えられるような動画を作れる!というのと、やはり色々な意見を頂いて、色んなやり方をした方が僕も面白いかなと思っていますので、「こういうのが見たい」っていうのがあれば、ぜひYouTube動画のコメント欄に入れてみてください!
皆さんのご意見、お待ちしております!
そいじゃ、また!
ウチの商品を使ってくれ!という方は、上記のお問い合わせフォームよりご連絡お待ちしております!