出典:mlit.go.jp
国土交通省は7月4日(火)に、燃費の国際統一試験法である「WLTCモード (Worldwide-harmonized Light vehicles Test Cycle) 」に基づく全体の燃費に加え、「市街地」「郊外」「高速道路」といった走行環境ごとの燃費をカタログ等に表示することを義務付けた。
現在カタログ等に表記されているJC08モードは、低速から高速までを 1サイクルとしていたので燃費値はひとつしか表記されていないが、WLTCモードは「低速フェーズ (LOW) 」「中速フェーズ (MEDIUM) 」「高速フェーズ (HIGH) 」「超高速フェーズ (Extra High) 」の4サイクルで構成されているため「市街地」「郊外」「高速道路」といった走行環境に応じた燃費を表記することができる。
※「超高速フェーズ」は、各国の判断で除外することができ、日本では「超高速フェーズ」を除いた3モードが適応される。
このWLTCモードが導入されることで、実燃費に近い数値が表示されるとも言われているが、実際のところJC08モードと大きな差はない。結局のところ測定するときは燃費測定専門のプロドライバーによってが正確なアクセル操作で測定されるため、実燃費と大きく異るという問題点は解消することができない。
しかし、「市街地」「郊外」「高速道路」と複数の走行環境に対して燃費が表示されることで、ユーザーは自分の走行環境で比較することができる。高速道路を日常的に利用する人もいれば、全く利用しない人もいる。燃費値がアテにならなくても比較対象が増えたのは非常にありがたい。
WHTCモードは、平成30年10月から新型車に義務化される。