著作者:Stéphane
ボルボ・カーズ(Volvo Car Corporation)の親会社である中国の自動車メーカー、ジーリー(吉利汽車)は、マレーシアの自動車メーカーであるプロトン(Proton)の株式49.9%を取得した。残りの50.1%は、プロトンを所有するDRB-Hicom(DRBハイコム)が保有するとのこと。
このプロトンという自動車メーカーは、1996年にロータス・カーズ(Lotus Cars)を買収しており、マレーシア最大の自動車メーカーで、東南アジアなどに自動車の輸出を行っている。今回の取引でDRBハイコムはプロトンの保有しているロータスの株式51%を売却する方向で話が進められている。7月に最終的な決定事項が明らかになる。
今回の買収はお互いにとってメリットのある取引だといえる。ジーリーは、プロトンを買収することで世界的に有名なロータスという名と技術、そしてプロトンが持っている東南アジアのマーケットも獲得することができる。
ロータスは投資を必要としていたが財政難に見舞われていた。実際にロータスは中国のGoldstarという企業と合同で「Lotus APX」というSUVを開発していたが、DRB-ハイコムが資金を調達していなかった為、実現されることはなかった。
ジーリーが買収することで、過去20年赤字続きだったロータスが、再び輝きを取り戻すかもしれない。