ユーザー車検など自分で費用を抑えて車検を通す方法があったりしますが、その場合もしっかりとした車両の点検が必要です。
1日に可能な車検の受験回数は初回を含め3回までです。
内容によってはその日のうちに整備することが難しいものもありますので、事前にこれらの内容についてチェックを行い、車検をスムーズに通せるようにする必要がありますよね。
この記事の目次
車検前に自動車の状態をチェックしよう
車検は自動車の不具合をチェックする場所。でも試験に入ってから不具合を見つけたのでは遅いですよね。
だから車検前にしっかりと自動車の状態をチェックします。
まず簡単なチェック項目は以下の通りとなります。
ライト関係
自動車の外側に付いているすべてのライトが点灯しているか確認してください。
ライトが玉切れになっていると車検不適合になります。(当たり前か…)
ライトをすべて点灯させて外周を見て回り、点灯を確認しましょう。
主なランプ
■ヘッドライト(ハイビーム/ロービーム)
■ポジションランプ(スモールランプ)
■テールランプ
■ブレーキランプ
■バックランプ
■ナンバー灯
■ウインカー(ハザード)
■フォグランプ(レンズがある場合)
ランプがある場合はすべて点灯する状態にしておいた方がいいでしょう。
また、ヘッドライトについては光量や光軸が規定範囲内に収まる必要があります。
車検時にはこれらが基準内であるか調べられるため、不安な方は予備車検場の利用をお勧めいたします。
内装関係
内装関係のチェック項目には以下のようなものがあります。
主な内装チェック項目
■バックミラー
(ちゃんとついているか、脱落していないか)
■シートベルト
(ちゃんとついているか、正常に作動するか)
■ホーンマーク
(ホーン付近にラッパのマークがついているかどうか)
■ギアパターン
(シフトノブや周辺にシフト表示ついているか)
■コーションラベル
(サンバイザー等に張られている触媒等の説明がちゃんとついているか)
■カーテンなどが付いていないか
■サンバイザーなどが衝突等による衝撃を受けた場合において、乗車人員の頭部等に障害を与えるおそれの少ない構造のものか
■発煙筒
(使用期間内の物が装備されているか)
基本的に純正状態の装備であれば問題がないと思いますが、サンバイザーやステアリング、シフトノブなどを社外品に交換している場合は注意が必要です。シールなどで印字を付け足すだけでも大丈夫な場合もありますので、事前によく調べるようにしましょう。
メーター・インジケーター関係
イグニッションONで警告灯の点灯を確認後、エンジンをかけてエアバック警告灯や、シートベルト警告灯などの警告灯が点灯していないかをご確認下さい。
もしインジケーターが点灯している場合には、整備工場やディーラーへ車両を持ち込み、確認・修理を行って下さい。
H29年2月以降「審査時における車両状態」の項目が若干厳しくなり、特にインジケーター関係の項目は注意が必要です。
エンジンをかけている状態、運転席に1名が着席した状態でこれらのインジケーターが点灯や点滅している場合は車検に通りません。
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ガラス関係
フロントガラスにヒビがある場合、車検に通らない場合があります。
大きさによっては試験管の判断次第で通る場合がありますが、危険ですのでガラスリペアを検討してください。
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また、フロントガラスと運転席・助手席の側面ガラスに着色フィルムが張られている場合は不正改造扱いとなりますので、注意してください。
タイヤ関係
タイヤの摩耗具合、亀裂、ひび割れが無いかを確認します。
タイヤの摩耗具合のチェック方法は溝の残量です。タイヤの溝が一番摩耗している箇所で1.6mm以上残っていれば大丈夫です。これ以下になってしまっている場合やひび割れ、亀裂がひどい場合はタイヤを交換する必要があります。
またフェンダー(車体のタイヤ周辺部分)からタイヤが1cm以上、もしくはホイールが少しでもはみ出ている場合は不正改造車の扱いとなってしまい、整備命令を受けてしまいます。これらに従わない場合、罰金が科せられてしまう場合がありますので注意しましょう。
マフラー関係
出典:https://www.yourmechanic.com
マフラーに損傷がないか、排気漏れが無いかを目視と音で確認しましょう。
もし排気漏れがある場合は、マフラー交換またはパテなどでの修理が必要です。
マフラーの損傷による車体下部での排気漏れは、ドライバーや同乗者に危険が及ぶ可能性もあります。
しっかりと確認を行いましょう。
また、騒音や取付位置によっては車検に通らなくなる場合があります。
これらによっては車検に通らない場合が出てきますので、交換されている方はチェックが必要です。
ドライブシャフトブーツ・ステアリングラックブーツ
車両下部をのぞき込み、タイヤの内側と車体中央側についているゴム製の部品をチェックします。
出典:http://blog.ishikawa-engineering.com
ドライブシャフトブーツは基本的に駆動輪の内側と車体中央部分についているので、車体下を確認し、各部品に破損や裂け目、破けている部分がないかを確認してください。ハンドルを全開で横に切ると確認しやすいです。パーツは左右についていますので、両側ともしっかりと確認しましょう。
出典:https://www.ultimatepowersteering.com.au
ステアリングラックブーツはフロントタイヤの隙間から車体中央をのぞき込んだ場所にあります。こちらも左右に付いていますのでどちらも確認しましょう。
また、ロアアームブーツとタイロッドエンドブーツも同様に確認が必要です。これらもゴムが破けてしまっていると交換が必要です。
その他装備の確認
ワイパーやウインドウォッシャーが正常に作動するか。ホーンがきちんと鳴るかなどのチェックもありますので、事前にチェックを行い、ワイパーゴムの劣化がないかどうか。ウインドウォッシャー液がしっかりと入っているかどうかを確認しておきましょう。
まとめ
これらの事項は車検時のみではなく、安全に車を利用する上で普段からチェックしておくべき項目でもあります。
安全運転をするためにも、普段から自動車の状態を気にかけ、万全な状態で自動車を使用するようにしていきましょう。