出典:youtube.com
皆さんは「リレーアタック」というものについてご存じですか? このリレーアタックというものは、最近流行ってきている車の盗難方法なのです。今回はそんなリレーアタックのことや、車盗難の被害件数などをご紹介していきます。
盗難の被害件数
自動車の盗難被害件数は2007年の31,790件から年々減少傾向にあり、2016年度では11,655件と2007年よりの1/3程度の被害件数にまで抑えられています。ただ、それでも年間1万件以上も自動車が盗難されているということも言えるのです。
最近流行りの盗難方法
自動車の盗難方法というと、昔は窓を割って鍵を開けるというものや鍵のピッキングなどが主流となりましたが、どんどん盗難方法が巧妙化されてきています。鍵がない状態でもエンジンキーのところにあるシリンダー部分を破壊してしまったり、シリンダー錠を外してそこで合鍵を作ってしまったりするものまであります。しかし、特に注目されているのは「リレーアタック」と呼ばれる盗難方法です。
リレーアタックとは
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リレーアタックとは、鍵を使わずにボタンを押すだけで簡単に施錠・解錠ができる「スマートキー」を悪用した盗難方法を言います。スマートキーは、常に半径1m以内を目安に電波を発信し続けています。電波を出し続けることで、鍵を持っている人が車の近くまで来た時に鍵に付いているボタンを押すだけで、IDを照合し解錠させることができるのです。
通常、スマートキーから出ている電波はとても微弱なため、車から離れた場合は解錠することができません。例えば、その電波を特殊な機械を使って遠くまで飛ばすことができたらどうなりますか? そうです。自分が車から離れても誰かがドアの解錠ボタンを押したら簡単に鍵を開けることができます。
こちらは「リレーアタック」のイメージ動画です。非常に分かりやすいので一度見てください。
リレーアタックの対策
リレーアタックという盗難方法は、スマートキーから出る電波を増幅させて盗難する方法なので、単純にスマートキーから出る電波を遮断すればリレーアタックを防ぐことができます。
一番簡単なのはスマートキーを金属で覆うことです。動画で紹介したのは外出中の盗難ですが、家にいる時もリレーアタックの対象になります。玄関先に鍵を置いている人などは特に注意が必要です。玄関から増幅器を使われたら簡単に盗難されてしまうので、お菓子などが入っている缶に入れるだけでリレーアタックを防ぐことができます。
さすがに外出する時にお菓子の缶を持ち歩くのは大変なのでアルミホイールに包むなり、それようのスマートキーケースを使えばリレーアタックを防ぐことができます。大切な車の盗難を防ぐためには持ち主が対策するしかありません。できるところから始めてみてはいかがでしょうか。