出典:http://toyokeizai.net/articles/-/61805
日本を代表する自動車メーカーであり、巨大グローバル企業であるトヨタが生み出した、トヨタ生産方式はご存知でしょうか?
よく耳にする言葉ですが、自動車の生産ラインを最も効率化するには?という手法をまとめたものです。トヨタは工場すべてにおいてこれを実践し、改善し、今の地位を築いたのです。それでは、その中身について学んでいきましょう。
耳が痛い!?トヨタ生産方式があげる7つのムダ
トヨタ生産方式では、ムダを「付加価値を高めない各種現象や結果」と定義しています。このムダを無くすことが重要な取り組みとされていて、ムダとは、代表的なものとして以下の7つがあり、それを「7つのムダ」と表現しています。
1.作り過ぎのムダ
2.手待ちのムダ
3.運搬のムダ
4.加工そのもののムダ
5.在庫のムダ
6.動作のムダ
7.不良をつくるムダ
上記のムダを改善しないことを8つ目のムダとすることもあります。
7つのムダを排除した「かんばん方式」って?
出典:http://jp.sputniknews.com/japan/20160131/1522480.html
先ほどの「7つのムダ」を排除し、極力在庫を持たず、必要なものを、必要な量だけ、必要な時にジャストインタイムで生産するなどの特徴を持ったのが「かんばん方式」です。
使用した部品の補充を知らせる「帳票」をかんばんということから、そう呼ばれています。
一般にはジャストインタイム生産システムとして知られています。また、1人の作業者が複数の工程の作業をこなせるようにトレーニングし、「多能工」を生み出す事で、工程の少人化を実施しています。
実生活に潜む7つのムダを改善しよう!?
出典:JBRC
このトヨタ生産方式がいう7つのムダ。実は、実生活にも同じことが言えたりします。例えば、「手待ちのムダ」。これは工場で言うと、機械が止まるまで何もせずに立っているだけの人がいるイメージです。これでは賃金がムダですね。
例えば実生活でいえば、お湯を沸かしている間、立ったままでそれを待っているイメージですね。お湯を沸かしている間に、次の作業をこなしていけば、無駄なく時間が過ごせるわけです。料理が得意な人は、一つの工程を進めながら、別の工程も同時に進めるのが上手だったりしますよね。
まとめ
今日では、巨大グローバル企業であるトヨタ。トヨタをその位置までのし上げたものは、トヨタ生産方式でした。「7つのムダ」という言葉は、実生活にも役立つヒントが隠れているという事が解りました。
お手本とすべきものが存在するという事は、豊かな暮らしにおいて非常に有益な事です。ぜひ実生活でも「7つのムダ」を改善してみましょう!