出典:トヨタ
■「直感性能」をブランドイメージとした爽快な走りと低燃費
トヨタは日欧戦略車「オーリス」のマイナーチェンジを2015年4月6日に発表し。同日発売した。
新型オーリスには、高いエンジン熱効率と力強い加速をもたらす動力性能を両立した1.2リットル直噴ターボエンジン「8NR‐FTS」が搭載されている。同社はハイブリッド専用エンジンと従来型エンジンの開発で培った技術に、過給技術を追加することで、「世界トップレベルの高熱効率の過給エンジンを実現した」と自負している。
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▲スポーティーな印象が直感性能をイメージさせる。
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トヨタが国内でターボエンジンを搭載したクルマを発売するのは、2007年の「カルディナ」以来、8年ぶりであり、「当時のターボエンジンはパワーを追求したものでしたが、今回のターボはパワーに加えて低燃費を実現しました。かつてのターボとはまったく違うものです」と説明している。
オーリスに搭載された新型ターボエンジンは、排気ガス温度を最適化する水冷シリンダーヘッド一体型排気システムと、シングルターボを組み合わせて優れた過給効率を実現。コンパクトな水冷式インタークーラーの採用で、運転状況に応じた吸気冷却効果を発揮する。これにより1500~4000回転の幅広い回転域で最大トルクを発揮できること、またアクセル操作に対する瞬時のレスポンスや、なめらかで爽快な走りを実現。排気量が1.2リットルでも、1.8リットル車並みの走りが可能だという。
走行燃費はガソリン1リットルあたり19.4キロメートル(JC08モード)。衝突を回避する自動ブレーキなど複数の安全技術も装備できるようにした。
オーリスの販売価格は178万9855~259万37円。2015年の販売目標は、国内で月間1000台。欧州では14年実績と比べて3%増となる14万4000台を目指す(ターボがつかないタイプを含む)。
ジオニック・トヨタ、シャア専用オーリスなど、過去にも話題になることの多かったこの「オーリス」。水素エンジンの「MIRAI」やブラグインハイブリッドの「プリウス」など、次世代エンジンを多く出してきたトヨタが投入するこのターボエンジンが市場でどのような反応を見せるのか。今後の動向が気になるところだ。