平成27年度に発生した交通事故で歩行者の死亡率が約37%と最も高い割合を占めていることから、国土交通省は予防安全性能評価に「対歩行者自動ブレーキ」という項目を追加して評価を行った結果が、12月1日に発表されました。
評価項目は、
- 被害軽減ブレーキ(32点満点)※対車両
- 被害軽減ブレーキ(25点満点)※対歩行者
- はみ出し警報(8点満点)
- 後方視界情報(6点満点)
の4項目で行われ、12点を超えると「ASV+」、46点を超えると「ASV++」というランク付けがされる。今回、予防安全性能評価が行われたのは下記の11車種です。
- ホンダ:フリード(58.4 / 71.0)
- スズキ:イグニス(66.3 / 71.0)
- トヨタ:クラウン(67.3 / 71.0)
- レクサス:GS(67.9 / 71.0)
- レクサス:RX(68.0 / 71.0)
- スバル:レガシィ(68.0 / 71.0)
- トヨタ:プリウス(68.1 / 71.0)
- スバル:レヴォーグ/WRX(68.5 / 71.0)
- スバル:インプレッサ(68.9 / 71.0)
- スバル:フォレスター(69.5 / 71.0)
- マツダ:アクセラ(70.5 / 71.0)
11車種すべてが予防安全性能評価で最高ランク「ASV++」を獲得した。今回の予防安全性能評価の最高得点は、71.0満点中70.5点を獲得したマツダのアクセラだ。
得点の内訳を見てみると、今回評価された11車種がすべてが被害軽減ブレーキ(対歩行者)以外の項目で満点を獲得しているので、得点差は対歩行者の被害軽減ブレーキのみになる。
気になる得点の付け方だが、対象車両を時速10~60km/hの範囲で5km/h刻みで走らせ、走ってくる車に大人と子供の人形を飛び出させる。人形に衝突した場合は減点し、自動ブレーキの性能を評価するものだ。
今回評価した11車種の予防安全性能評価の詳細は、国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)のホームページで公開されている。