はい! こんにちは、しのピー(@shinopp_yu)です!
今回はコンパウンドを使って膜厚がどれぐらい変化するのかという検証をしていきたいなと思います。
この間ドアノブ周りの爪キズをコンパウンドで落とすという動画を公開したんですが、まだまだコンパウンドに対する恐怖心っていうのが皆さんあるのかなと。
削るってことは塗装がどんどんなくなっていくということなので、塗装を減らしたくないっていう人は結構いると思います。
だったらどの程度減るのかっていうの、気になりませんか?
僕も厳密にどれくらいやればどれくらい減るかわかっていないので、今回膜厚計を使って、実際に手磨きだったりポリッシャーまでいこうかなと思ってます。
最終的には皆さんポリッシャーを使うか使わないかの判断というところになってくると思うので、結果によってはやっぱり手磨きだったりコンパウンド怖いなと思う人もいるだろうし。
ああ この程度だったら全然使っちゃおうかなという人もいると思うんですよね。
結果がどうなるかは現状わからないんですが、実際にどの程度膜厚に変化があるのか検証していきたいなと思います。そうしたら早速外へレッツゴー!
テストパネルを使って測定
はい そうしたら外に行く前にテストパネルを使って測定してみようかなと思います。今回使用するのがこちらですね。
膜厚計~~(ドラえもん風)
膜厚計っていうのは名前の通り膜の圧の計ですよ。塗装膜の厚みを測る計測器
単位は㎛(マイクロメートル)という単位なのですが、イマイチぴんとこないと思います。ミリ換算をすると、1㎛は0.001mmです。
これもなかなかぴんと来ないと思うんですが、ごくわずかですよね。
これテストパネル見てわかる通り、左側はツヤありません。
というのも耐水ペーパーを使って磨きました。磨いたって言うか削りました。
これでどれだけ変化があるのかっていうのをまず見ていきます。
適当にこの辺…
58㎛ですね。
塗装の厚さが58㎛です。ということはミリ換算すると0.058mmということになってきます。
そうしたら磨いてある方……磨いてある方だとちょっと語弊あるな、削ってある方 こちら測定していきます。
54㎛、だから4㎛減っているということですね。
ミリ換算すると0.004mm。右より左の方が塗装の膜厚が薄いということになってきます。
耐水ペーパーでゴリゴリに削っても0.004mmしか減ってないんです。
これがコンパウンドってなったらもっと少ないと思います。それを今からどの程度減るのかっていうのを見ていきたいなと思います。
実際に車両でテスト
はい そうしたらこの車両でテストをしていきます。
分かりづらいんですが、ここクリア飛びしてるんですよね。
わかるかな、もうちょっとアップで映してみますね。
ここ分かりますかね。クリア飛びしているところです。丸くなってますね。これがどれぐらいの膜厚なのか測定していきます。
まずはクリアが飛んでいない部分から測定していきます。
88㎛。続いてクリアが飛んでいる部分ですね。
ど真ん中へ行きます。59㎛。
この周り ちょっと飛んでそうなところ
69㎛ですね。ど真ん中が1番薄いね。
飛んでいる所が59㎛で、飛んでない所が86㎛。
かなりの差がありますね。30も数字に変化があります。
ここまで削るとクリア飛びしてくるのかな?といったイメージですね。
30って、どれぐらい削れば30削れるの?っていう話なんです。
一旦手磨きで磨いてみて、どれだけ変化があるのかというのを、このクリアの飛んでない部分で試していこうかなと思います。
タオル・スポンジ・ポリッシャーで分けて検証
そうしたら準備ができました。
マスキングテープ貼って。いろいろ試したいので、6カ所検証といった感じです。
今もうマジックで、タオル、スポンジ、ポリッシャーと書いたのですが、一番左の縦2個、ここはタオルにコンパウンドを付けて磨いてみる。
というのもドアノブ周りって、どうしてもタオルとかでの施工になってくるので、指圧でどれだけ膜厚に変化があるのかっていうのを見たい。そう思って、左側の縦2列はタオル。
真ん中の縦2列はスポンジですね。これスポンジって言っても、手磨き用のスポンジを使ってみようかなと思います。
やっぱりポリッシャーっていうのは難易度も高いし、機材買うにも少しお金がかかるので手磨きでできたらいいよねっていうことで、手磨き用のスポンジにしました。
とはいえ一応、1番右にポリッシャーのエリアもあります。
これ縦に2つに分けている理由っていうのは、コンパウンドを変えてやってみようかなと思ったからですね。
どれだけ違いがあるのかというのを見ていきたいなといった感じです。
施工前の数値を測定
そうしたら早速膜厚を計っていきます。
測っていくんですが、1cmぐらいずれると数字は変わってくるので、真ん中4か所ぐらい測定して、その平均値でいこうかなと思います。
91㎛、86㎛、92㎛、88㎛……
こんな感じで、一旦各箇所を測定していっちゃいます。
はい そうしたら準備ができました。まずは手磨きのタオルですね。
左側 タオルからいこうかなと思います。
使うコンパウンドはこの間爪傷で使ったコンパウンドがいいかなと思うので、同じ商品で行きます。この2つですね。
99工房の液体コンパウンド、仕上げ用7,500番と9,800番を、タオル、スポンジ、ポリッシャーでやっていこうかと思います。
ポリッシャーのバフはどうしようかね?
まあ、あとで考えよ。
一旦タオル施工の方から行きます。まず上に7,500番ですね。
どれぐらいやるかとかをある程度決めておかないとバラツキが出ちゃうので、大体2~3分やっていきます。
BB弾ぐらいの大きさのコンパウンドをタオルに出して……
磨いていきます!よ~いスタート
大体1分くらいでコンパウンドが切れてきますね。
2分やりたいのでもう一回行きます。
一応2分間磨きました変化は……
分からないですよね。
地味だね。この動画地味過ぎない?
そうしたら、下側9,800番を使って2分間同じような感じでタオルで磨いていきます。
タオルは2つ織りにして、2本の指で磨いています。
指圧入りやすいので、どうなんだろうっていう感じですが、もうちょい施工面が広ければ違った方法でできるんですが……
やっぱこう2点で押すので、圧はかかりやすいのかなって感じですね。
1回目はこんな感じでいきます。ちなみにタオルは変えてあります。
2分経ちました。
手数の違いもあるので、何とも言えないんですが……
そうしたら続いて真ん中ですね。
手磨き用のスポンジを2個購入してきましたので、上と下でコンパウンド使い分けてやっていこうかなと思います。
まずは7,500番同じぐらい付けたんですが、スポンジの方がやっぱタオルと違って吸わないからしっかりコンパウンドが残ってくれる。
よし、2分間磨きました。
続いて9,800番コンパウンドの量は多いんですが、さっきと同じぐらいでいきますね。
よし 2分経ちました。コンパウンド取りま~す。
あ なんか 違いあるかも?
タオルの7800…7500か。ちょっとしっかり目に磨き傷みたいなのが入ってるように見える。
そうしたら最後ポリッシャー。ポリッシャーで2分ってもうさあ結構違うよね。運動量っていうの?全然違くない?
どれぐらい差が出るのかっていうのをとりあえず見たいので、ZOTAのウールで行っちゃう。
参考だから あくまでも。
7,500番を使って、これも2分間行っちゃいましょう。
まぁ1回目ちょうど切れたぐらいでもう1回行きます。
いいでしょう。チリ目がかなり入ってます。
最後スポンジバフにしましょう。ジーオンの白いやつ……これがポリッシュだっけ?忘れちゃった……
でも一番柔らかいやつです。これに9,800番付けて磨きます。これも同じように2分間行きますね。
よし 磨き終わりました。そうしたら コンパウンドのかすをちょっと払って測定に移ります。
最終結果を測定
そうしたら 順番に測定していきます。まとめて どれだけ変化があったかっていうのを見せてた方が分かりやすいかな。
一旦タオルだけ計算します。
タオルの7,500番磨く前は平均89.25㎛でした。
磨いた後なんですが、平均89㎛。ちょっと減ってるけど、場所によっては変わんないところとかちょっと上がっているところがありました。
これは平均値なので、そういう数字が出ているんですが、0.25㎛膜厚が下がった。
ほぼほぼ誤差なのかなとは思っておりますが、他のところもどんどん計算してって場所によっては大きな差が出るかもしれないので、どんどんやっていこうと思います。
そうしたら 結果が出ました。どれもマイナスですね。プラスにはなっておりません。
1番左上から行くとタオルの7,500番が-0.25㎛でタオルの9,800番が-1㎛。
9800番の方が優しいはずなんだけど……
これ誤差なのか、僕の指圧の問題なのかって感じですね。
続いて手磨きのスポンジの7500番が-0.25㎛。ほぼ減ってないですね。
手磨きのスポンジの9800番-2.25㎛。
なんで!?っていうね。よくわかんない。
ポリッシャ-のウールバフに7,500番-2.25㎛。
ポリッシャーのスポンジバフに9800番は-2㎛。
ここは-2㎛と-2.25㎛で、優しい方が少ない、荒い方が多い、みたいな形でちゃんとなってるんですが、ここ以外が入れ替わっている感じでよくわからんですよ。
これも手磨きだったら言うほどなくならないっていう感じですね。
1回マスキングテープ取って違いがあるのか見てみますか。
光を当てて違いを見てみる
そうしたら マスキングテープを剥がしました。
今ライトが当たっていない状態でどうでしょう。
僕が肉眼で見るとやっぱウールバフのところが傷がはっきりしてます。
ライト当ててみますね。わかるかな?
やっぱり左側の方が傷薄いね。右上がダントツで白っぽい。
見てる感じ、この辺はあんま大差ないかな。
左上の方が若干薄いようにも見えるけど、これもライトに当てて見えるレベルなので、日陰とかに行ったらもう全く見えないですね。
ムズイな。
見る限りはウールバフのところだけがダントツって感じで、チリ目も結構入ってますね。
一旦この車両っていうか、ボンネット半分右側だけは綺麗に磨いてからこの作業を行いました。
左側がまたちょっと面白いことになっているんですが、左側は磨かずにやったところなんですよ。
今見た感じ、どこもちょっと白っぽく傷入ってる感じありますよね。
このマスキングテープのところは磨いてないので、傷がほとんどないので白っぽく見えない。
逆にですよ。磨かずに普通に洗車傷がある車にコンパウンドを使った時なんですが、こちらですね。
ここにマスキングテープの跡があって、この辺は磨いてないんです。
洗車傷でちょっと白っぽくなっている。
そこに7,500番のコンパウンドで普通に手磨きのスポンジで磨いたんですよ。
クリアになってないですか?
右側はこれはウールバフでゴリゴリに行ったんですが、白っぽくさらに深い傷が入っているといった感じです。
だから車の状況で全然変わってくる。
洗車傷がひどい場合は7,500番で磨くだけでもこういう風にちょっとクリアになるし、逆に洗車傷もないような車に7,500番を使うと、さっき検証していたところみたいに白っぽく見えたりとかね。そんな感じです。
ということは?どういうことなんだ?
ちょっと訳分かんなくなっちゃったですね。
9,800番の番手のところの方が削れてたところもあるので、あの辺は誤差なのか?
深い傷は入らないけど、細かい傷でどんどん削っていくから平均的に数字として出ちゃうのか。
だからウールとか入れているところは傷自体1本1本はまだまだもっと深い部分膜厚としてはあるけど、深い傷みたいなのが残っていて、それを均すってなったら、もっと膜厚はなくなっていくのかな。
なんかちょっと難しい感じになっちゃいますね。
けど 1番削れているところでも2.25㎛なので、ウールでゴリゴリを10回くらい繰り返さないとクリア飛ぶまではいかない。
手磨きでいくと0.25㎛の変化。
1番これが変化が少ないところだったんですが、これで言うと120回繰り返さないとクリアまで到達できない。
となったら手磨きでクリア飛ばすのは正直難しいんじゃないのかなとは思います。
もちろん 塗装の柔らかさもそれぞれだし、クリアの厚みもそれぞれだし、使うコンパウンドだったり、指圧によっても変わってくるんですが、けど手磨きでクリア飛ばすっていうのは正直しんどいのかなと思います。
けど まぁどれも減っていました。
増えることはないので、そこをどう捉えるかって感じです。
まとめ
はい といった感じで動画の方以上になります。
今回はコンパウンドを使って磨いて膜厚計で測定した時に、どれだけの変化があるのかっていうのを検証してみました。
いかがだったでしょうか。
少しややこしいことになってしまったんですが、メインとしてはどれだけ減るのかっていうところなんですよね。
最大値で-2.25㎛ですね。
クリアがあるところを測定した時、80後半~90㎛くらい。
クリアがない部分が50~60㎛くらいって考えた時に、30㎛ぐらいの差はあるんですよね。
これまた難しいのが、膜厚は90㎛ですけど、その塗装っていうのはサフェーサー 下地入って、ベース入って、クリアが入って、ものによってはパールが入ってクリア入ったり入らなかったりとか、いろいろ層になっているんです。
でも、どの層がどれだけあるかっていうのはわからないんです。
だから今回は測定した感じ、クリア層が30㎛ぐらいなのかなっていう予想を立てたんですが、これも車によっても違うしな。
そこがまた難しいところなんですが、30㎛だと仮定してあれを10回以上繰り返していかないとクリアはなくならないという感じです。
これがなくなる方なのか、なくならない方なのかは、皆さんの考え方によって違うと思うのですが、けど少なからずなくなります。
けど僕は思ってる以上になくならないよねと思っています。ここをどう捉えるかっていうところですね。
また 面白いなと思ったのが一応コンパウンドも番手を変えてやりました。
タオルとスポンジの方は、なぜか超鏡面用9,800番こっちの方が膜厚が減ってしまったんですよ。
本来だったら7,500番、こっちの方が粗いのでなくなるはずなんですが、これで何でなんだろうとか色々考えて、まなっちさんとかにも相談したりしたんですよ。
そうしたらおいしい領域を使えてないかもしれない。
??って感じですよね。
ここでまた話し始めるとちょっとややこしくなってくるんですが、僕の腕の速度っていうか、磨く速度っていうのがポリッシャーに比べたら運動量少ないわけじゃないですか。
これが7,500番をうまく使いきれてない要因かもしれない、と。
確かにその可能性はあるな。
逆に超鏡面用の9,800番の方はそんなに早く動かさなくても、1番おいしい領域、1番削れる速度の所に到達しやすい。
だから、手磨きでもしっかり磨けたんじゃないのかなとは言っていました。
また 難しいことになったなとは思ったんですが、メインはどこまで減るのかっていうところ。
だから最大でも2.25㎛っていう感じでしたね。
あとライトを当てた時に、どこもちょっと傷みたいなのは見えたと思います。
あれはあんだけライトをビシャっと当てたから見えるもので、BASE(ながら洗車)の検証した時もそうなんですが、あの6カ所やったところって一旦磨いたんです。
もう傷がほとんど見えないぐらい洗車傷とかはない状態で使いました。
だからああいう傷っぽく見えてしまったんですが、磨いてない方の7,500番で磨いてある方っていうのは、周りと比べてすごいツヤが出てたと思います。
これは元の状態によっても見え方がまた変わってくるといった感じですね。
爪傷で傷だらけのところにやる分にはいいと思いますが、逆に傷ひとつないような車に使用するのは、磨き傷というのは見えてきちゃいますよっていうのは、前のベースの動画でもお伝えした通りといった感じです。
けど まあ何回も言うけど、あれだけライトを当てて見えるレベルなので、これをどう捉えるかっていうのもまた難しいところなんですよ。
1番減ってないところで0.25㎛だもんね。
0.25㎛って言ったら120回繰り返しやっていかないとクリアが見えてこないレベルです。
そんなやらないしね。
それを車全体ってなると さらに大変だろうしね。
参考になりましたかね?
あとはプラス埋める商品っていうのがあったりするんですよね。
スピリットクリーナーとかゼロクリームとかもそうだし、あとシルクとかOCメンテナンスクリーナーとか色々あるんですが、どれをどう使うか。
そこもってなると、またややこしくなるので今回はここまでで……
削るのが怖い、じゃあどれぐらい減るのか?っていう検証でした。
皆さんの参考になればいいかなと思います。
はい とりあえず今回 こんな感じで動画の方以上になります。この動画が面白いなと思った方は、ぜひチャンネル登録と高評価お願いします!
それではまた!
ウチの商品を使ってくれ!という方は、上記のお問い合わせフォームよりご連絡お待ちしております!