例えば冬に備えてスタッドレスタイヤとホイールのセットを買ったのに、付けてみたら出っ張った!?なんて話を時々耳にします。
今回はそんな事をあらかじめ回避できるように、ホイールの基礎知識として、ホイールのサイズのチェックの仕方を学んでいきましょう!
こんな所にあった!?ホイールサイズの表記場所!
まずはホイールサイズの確認方法です。とは言ってもホイールの何処にサイズが書いてあるか、わかりませんね。
画像の赤丸の部分に大抵のホイールは刻印してあります。これはあくまで一例ですが、ステッカーで貼ってあるもの、スポークの裏やリム部分など、形態は様々ですが、ほとんどのホイールはきちんと表記されています。
ただし、中にはバラバラに表記されていてわかり辛いものもありますので、注意が必要です。
ホイールサイズ表示の見方をマスターしよう!
ホイールサイズの表記例:
19 × 8.0 JJ 5 – 112 INSET 36
(1)(2)(3)(4) (5) (6)
(1)リム径:リム径は、直径のことを指しておりインチで表示されます。外観的にはフランジを含めない寸法となっています。同じリム径のタイヤのみ組み付けることができます。
(2)リム幅:リムの幅をインチで表示しています。ホイールのリム幅と、それに対となるタイヤは、タイヤメーカーが指定する適用幅範囲内に納めなくてはいけません。
(3)フランジ形状:ホイールリムのフランジ部分の形をあらわしています。JJ、J、B、Kなどがあります。
(4)ボルト穴数:ホイールを車両へと取り付ける際のボルトの入る穴の数を示ししています。乗用車では 3~6HOLESが一般的です。
(5)P.C.D:ホイールを車両へと取り付けるボルトの中心線を結んで描かれる円の直径をmmで表示しています。ボルト穴数との組み合わせで、色々な種類が存在しています。
(6)リム幅の中心線とホイール取り付け面との距離を表示しています。ホイールの取り付け面が中心線よりも外側の場合は「インセット」。中心線よりも内側であるのならば「アウトセット」。中心線上であれば「ゼロセット」。単位は「mm」となります。
一緒に覚えよう!ホイールの種類!
ホイールには、大きく分けるとスチール(鉄製)・アルミ・マグネシウムの3種類の素材で作られたホイールがあります。
これらには以下のような特徴があります。
・アルミホイール
アルミホイールは、主材料が軽量のアルミニウムであるアルミ合金製のホイールです。
アルミホイールはスチールホイールより割高ですが、軽量で剛性や放熱性が高く、加工も容易なので様々なデザインの製品がリリースされています。
また、製造方法には鋳造と鍛造があり、構造の違いで1ピースから3ピースまであります。
・スチールホイール
スチールホイールは、コストが安く大量生産に適しているので、一般的な乗用車や商業車などでは、スチールホイールが主流になっています。
ただ、アルミやマグネシウム素材と比べて剛性や放熱性に劣り、重量も重いためスポーツカーには不向きのホイールです。
・マグネシウムホイール
鉄やアルミ合金より軽量なマグネシウム合金を使った鍛造ホイールが、マグネシウムホイールです。
マグネシウムホイールはアルミホイールよりさらに軽く剛性も優れている為、バネ下の重量を軽量化し、ハンドリングや安定性と乗り心地の向上へとつながっていきます。
ただ、マグネシウム合金はアルミ合金に比べて大変加工が難しく、更には材料が高いため高価になってしまい、デザインにも制約が多くなり、
また、腐食してしまいやすい材質の為、一般ユーザーへとはあまり普及していないホイールです。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?ホイールサイズの表記の仕方には少しクセがあり、バラバラに表記されているなど、わかり辛い場合もありますが、
ホイール交換時はこのような規格が全て同じものを選べば、何も問題は有りませんので、読み方をマスターしておくと役立つ場面があるでしょう。