消耗品であるタイヤ。タイヤの寿命は走行距離にして、およそ3万kmから4万kmとされています。
タイヤは同じ位置のまま長期間使用していると、前輪と後輪で摩耗の進行具合が違ったり、偏った摩耗を起こしてしまうのです。これらを予防するには「定期的に位置交換(ローテーション)」を行なわなければなりません。
ローテーションすることで均一に摩耗させることができ、タイヤが長持ちしますので、定期的にローテーションを行ないましょう。
タイヤの装着位置による摩耗の違いを学ぼう!
一般的には、フロントタイヤはショルダー部に、FR車(後輪駆動車)はリヤタイヤのセンター部に摩耗が起こりやすくなります。
FF車(前輪駆動車)では、フロントタイヤに制動力・駆動力、コーナリングの力が集中的に働くので、リヤの2倍、またはそれ以上に摩耗が起こります。FF車ではとくに、ローテーションがタイヤの寿命を延ばすためにも有効です。
ローテーションは、5千kmから1万kmの走行ごとに行うのがオススメです。加減速が多かったり、直線よりもコーナーが多い道を走ることが多い場合は、早めにローテーションを行うことをオススメします。また、摩耗の初期のローテーションは、偏った摩耗を防ぐのにも役立ちます。
タイヤローテーションの方法とは!?
ローテーションの作業は、ガソリンスタンドやディーラー、タイヤショップなどの専門店に頼めば、実際の作業時間は30分程で行ってもらえます。
2,000~3,000円程度かとは思いますが、料金を節約したいという人は、スタッドレスタイヤとの交換時などを利用して自分でローテーションを行うという方法もあります。
スタッドレスタイヤがリムに装着されていることが条件となりますが、年に2回の機会が生まれます。
タイヤをローテーションする際は、ジャッキアップしたクルマからタイヤをそれぞれ外して前後を入れ換える作業となりますので、2輪を同時に上げた状態で作業します。
ジャッキを2つ用意しましょう。
更に注意点は、はずしたタイヤに「左後」「右前」などを書いたテープを貼って、どの場所に装着していたタイヤであるか一目で分かるようにしておきましょう。
取り外しの作業をしているうちに、元に付いていた場所がわからなくなってしまうと、タイヤ表面の減り具合を確認し直さなければなりません。
ローテーションできないタイヤがあるって本当?
タイヤのサイズが前後で異なる車種は、タイヤのローテーションができません。
ローテーションできない車種は、大きな馬力を受け止めるためとカーブでの遠心力の前後バランスを取るため、リヤタイヤがフロントタイヤより太くなっているからです。
「非対称パターン」のタイヤや「方向性パターン」のタイヤ、「左右が決められている」タイヤは、ローテーションの組合せが限られますので要注意です。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?タイヤのローテーションを適切に行う事は、タイヤの寿命を延ばす事にも繋がり、節約にも繋がってきます!
専門店に頼むこともできますが、スタッドレスタイヤとの交換時などを利用してローテーションを行えば、交換の費用も浮かせる事ができますよ!