もっともポピュラーなDIYのひとつがタイヤ交換!パンクでタイヤを交換するなんてことは最近では滅多にないのですが、タイヤのローテーション、或いは、
夏タイヤからスタッドレスタイヤに履き替えたり、その逆に、スタッドレスから夏タイヤに戻したりする機会も少なくありません。
4WD車だからこそ、雪道を走破する機会も多く、夏冬のタイヤ交換が必須!なんて方もいらっしゃるでしょう。
またサイズの異なる社外のアルミホイールに履き替え、ドレスアップなんて方もいるかもしれません。
ここで、タイヤ交換に欠かせないパーツ、ホイールナットについて、ちょっと気をつけたい点をピックアップしてみました!
実はこんなに違うんです!ホイールナットの種類
ホイールナットには、様々な形状、サイズのナットが存在し、車種やホイールの形状にあったナットを選ばないといけません。
(1)トヨタ、三菱純正ホイール専用ナット
トヨタや三菱の一部車両などの純正アルミホイールに使用されているナットでホイールとの接点部分が平面になっているのが特徴です。
(2)ホンダ純正ホイール専用ナット
ホンダの純正ホイール(アルミ、スチール両方)にしようされているナットでホイールとの接点部分が球面状(丸みを帯びた形)になっています。
(3)袋ナット
ホイールとの接点部分がテーパー状(すり鉢状)になっており、テーパーナットとも呼ばれたりもします。
上で挙げた専用ナットが必要な純正ホイールなどを除くアルミホイールなどに多く用いられるナット形状です。
(4)貫通ナット
袋ナットと同じく、ホイールとの接点部分はすり鉢状になっています。
ボルト部分を覆い隠してくれる袋ナットとは違い、両側に穴が開いており、名前の通りボルトがナットを貫通する形になります。
(5)ロック(盗難防止用)ナット
ロックナットとは、タイヤ・ホイールを車両に装着状態からの盗難を防ぐ為に用いるナットです。
(6)外車ナット
欧州車などの外車のナットは、ナット部分がボルト形状になっています。
ネジ径×ピッチ、ナット径の違いに注意しよう!
ネジ径×ピッチの違いはボルトの切り込みの違いを表しており、ナット径とは、ナットの頭部分(タイヤレンチやソケットなどの工具をはめる部分)の直径を表しており、一般的にメーカーごとにサイズが異なります。
ナット径に関しては、ナットの工具をはめる部分のサイズが違うだけなので、ネジ径×ピッチさえ合っていればメーカー規定のサイズと違っていても取付自体は可能です。
しかし、ネジ径×ピッチは間違えては大変です。まず、間違ったネジ径×ピッチのナットを付けようとしても、途中で引っ掛かってしまって締め込む事ができません。
この時点で気付けばまだいいですが、気付かずに工具などで無理やり締めつけたりしようとすると、ボルトのネジ山部分が削れ、ボルトがダメになってしまいます。
こうなってしまうとナットを取り外すのも一苦労ですし、取れてもボルトは新品交換が必要になってしまうのです。
ナットの正しい締め付けをマスター!
(1)ホイールを車体にはめる
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(2)膝でホイールを押さえながら、手締めでナットを対角線上に締めていきます。
※この時点で、引っ掛かって上手く奥まで締まらないなど、ナットやボルトに異常が感じられた場合は無理に締めこまず、作業を中断しましょう。
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(3)ナットをレンチを使って対角線上に締めていく。回らなくなった所で、軽くトントンと叩くぐらいで止めておく。(トルクレンチで締め付ける為、締め過ぎないようにする)
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(4)ジャッキなどを下げ、タイヤを地面に少し接地させる。(注意・完全に下までは降ろさない)
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(5)トルクレンチを使って規定トルクでの締め付けを行なう。
以上が正しい締め付けの手順です。
【まとめ】
たかがホイールナット、されどホイールナット。
正しい締め付けの方法を覚えておかないと、タイヤが外れるなどの、万が一の事故につながる可能性も否定はできません。
特に夏冬のタイヤの交換を行っている人は、今一度、ナットの正しい締め付けを確認しておきましょう!