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プラグインハイブリッド車とは?
出典:sustaina.me
プラグインハイブリッド車とは、分かりやすく言えば電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)の両方の利点を取り入れた車です。PHVやPHEVとも略され、プラグインハイブリッドは充電したEV(電気)で始動し、バッテリー残量が減少すると自動でハイブリット車に切り替わるのです。
電気自動車のデメリットとして
- バッテリー残量を気にしながら使用する
- 充電設備の確保
- 充電時間(100Vコンセントを使用し、約3~16時間程度(空の状態から充電する場合)
プラグインハイブリッドならバッテリー残量が減少すると自動でハイブリッド車に切り替わる為、ドライブ中にバッテリー残量が減ってきたからと充電場所を探したり、充電時間中の待機などがなくなり、環境に優しいだけでなくドライバーが心のゆとりも持てる車です。
そもそも電気(EV)でどのくらい走れるの?
出典:GATAG
トヨタ:プリウスPHV(初代)はフル充電で26.4km(国土交通省審査値)
三菱:アウトランダーはフル充電で60.2km(国土交通省審査値)
シボレー:ボルトはフル充電で25~50マイル(40~80km)のEV走行が可能です。(メーカー発表)
国土交通省 自動車局の調査では、一日あたりの平均走行距離は減少傾向がみられ最近では一日の走行距離10km以下が大半をしめています。その為、ほとんどの人は一日のドライブをEV走行だけでまかなえるのです。
ハイブリッド車とPHVの比較(燃費)
毎日の通勤が片道11kmの場合、プリウスPHVではEV走行で往復することができます。プリウスPHVのフル充電の電気代を69円とし計算すると、1キロあたり2.6円、往復22kmで57.2円です。プリウス(ハイブリッド車)の燃料は30.4km/L(国土交通省審査値)、ガソリン価格150円/1Lで計算してみると、1キロあたり4.9円、往復22kmで107.8円です。一日の通勤で、50.6円もお得になります。
プラグインハイブリッドのメリット
単純に燃費が良い
ハイブリッド車と一緒で燃費が良いです。
また、通勤距離が短い人だとガソリンを入れないという人も少なくないみたいです。ちなみに長く給油しないでおくと燃料がタンク内で劣化する場合があるので注意しておきましょう。
電気(バッテリー)残量を気にしなくて良い
先程も言いましが、充電残量が少なくなってきたらハイブリッドに切り替わるので急いで充電できるステーションを探さなくても大丈夫です。
電気走行時は二酸化炭素を排出しない為環境に優しい
電気走行中は大気汚染の原因となる大気汚染物質(NOx)や二酸化炭素を排出しないので環境にやさしい車です。オランダでは大気汚染の問題から2025年以降はガソリン車の走行を禁止する法案が可決されました。
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プラグインハイブリッドのデメリット
車両価格が比較的高い
出典:carwow.co.uk
現行(2017.3月現在)モデルのプリウスだとデザインが大きくことなるので、三菱のアウトランダーで比較してみたいと思います。
PHEV:3,659,472円~
ガソリン:2,538,000円~
一番下のグレード同士の比較ですが、車両本体価格だけで言うと100万円以上の差が出てきます。ガソリン代など維持費が安くなるといっても手の出しにくい金額だと思います。
集合住宅など環境によっては充電設備の設置が困難
家庭用電源から充電できるといっても専用の配線とコンセントが必要になるので、集合住宅などでは充電設備の設置が難しくなってきます。また遠出をした際は充電できる施設の確認が必要になってきます。
開発途中の為、選択できる車種(メーカー)が少ない
PHVを販売しているメーカーも少なく、ガソリン車に比べて色々な車種があるというわけではないので外見で選ぶことが難しくなってきます。
さいごに
電気自動車の認知度は9割、そのうち具体的内容まで知っている人は8割を超えますが、プラグインハイブリッドの認知度は4割弱、そのうち具体的内容認知度は3割です。(一般社団法人 日本自動車工業会 2011年 乗用車市場動向調査)
燃費を節約できても本体価格が比較的高い点や、充電設備・施設が充分に整っていない点などまだまだ課題は多いプラグインハイブリッドですが、環境を考え家電製品のようにコンセントにつなぐだけで充電できる手軽さは、これからもっと注目されるエコカーなのです。