加速性能はパワーウェイトレシオに大きく左右されます。
パワーウエイトレシオってなんだろう?
車の性能としてはエンジンの出力だけが注目されがちであるが、車体の重量が異なると体感する加速感には違いが生じます。
加速度は、アクセルを踏み込んでエンジンの出力が上がることによって前に進もうとする力が大きくなります。しかし、車の重量が重くなると同じ出力のエンジンならば軽い車の加速度は大きく重い車では小さくなります。パワーウエイトレシオは重量 (kg) を馬力(PS, bhp) で割った数値が加速性能(パワーウエイトレシオ)になります。
簡単に言うと、同じ人が重い荷物を持って走るか、軽い荷物を持って走るかで、運動能力が変わってくることです。
1kgあたり1馬力の車
ケーニッグ セグ アゲーラ One:1
「One:1」という名前は、最高出力と車体重量の比率が1:1となる並外れたパワーをそのまま表現したもの。つまり、重量が1kgに対してパワーが1馬力ということだ。
アゲーラ One:1の車両重量は1340kgなので、最高出力は1340psになります。
車重が軽くて馬力があるのが車の性能にとって一番大切なことで、最高速、加速性能、コーナーリング性能、燃費性能、様々な車の性能に関わってくるのが、このパワーウエイトレシオです。
エンジンはこれ以上パワーアップ出来なければ、車を軽くするしか無いからです。そう考えると、車重をいかに軽くするかここが重要になります!
ボンネットをカーボンにしたり、内装の内張りを外したり、リヤシートも外したりして軽量化してパワーウエイトレシオを小さくします。
国産車のトップは?
著作者:David Villarreal Fernández
レクサス:LFA (1st,4.8L-NA,FR/6AT,LFA10型) BaseGrade
LFA10の車両重量は1480kg、馬力が560馬力なので、パワーウエイトレシオが「2.64kg/ps 1480kg/560ps」になります。
販売価格:3750万円
極めつけがやはりフォーミュラー1(F1)
出典:F1 life
とことん無駄を省き、ボディーを軽くしてハイパワーエンジンを搭載して、難しいサーキットコースをあんなに速いスピードで走れるのはパワーウエイトレシオに優れているからですね。
2014年にハミルトンがドライバーを務めたF1チャンピオンカーのメルセデスAMGは、なんと車重がドライバーを含め691kgで馬力が900馬力です。
したがってパワーウエイトレシオは「0.76kg/ps」です。
どういうことかというと、軽自動車より軽い車体に900馬力のエンジンが乗っているようなものです。燃費などを含めパワーウエイトレシオは車にとって必要不可欠なのです。
まとめ
最後に、今乗っている車の中に無駄なものは乗っていませんか?
整理整頓して無駄なものは車から下ろせば軽量化につながり走行性能は良くなり燃費も向上します。軽量化を極めるにはドライバーのダイエットも必要ですね(笑)