高速道路のIC付近で、「後部座席シートベルト着用の取り締まり」を行っているという話を、よく聞きませんか?
一方、「一般道で取り締まられた」という話はあまり聞かず「一般道では後部座席のシートベルト着用は義務ではない」と思っている方も、実際はかなりいるのではないでしょうか?
それは大きな間違いです!
それでは、後部座席のシートベルト着用のルールと、非着用の際の危険性について学んでいきましょう!
この記事の目次
現在では、全席シートベルトが義務付けられています!
出典:http://dealer-blog.bmw.ne.jp/keiyo-bmw/2016/07/post-65/
平成20年に実施された【道路交通法改正】によって全ての座席でのシートベルト着用が義務化されています!
道路交通法第71条の3
自動車(大型自動二輪車及び普通自動二輪車を除く。以下この条において同じ。)の運転者は、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定により当該自動車に備えなければならないこととされている座席ベルト(以下「座席ベルト」という。)を装着しないで自動車を運転してはならない。
(後略)
自動車の運転者は、座席ベルトを装着しない者を運転者席以外の乗車装置(当該乗車装置につき座席ベルトを備えなければならないこととされているものに限る。以下この項において同じ。)に乗車させて自動車を運転してはならない。
(後略)引用元:警察庁ホームページ
という事は、高速道路であろうが、一般道であろうが、車が動いてる際は乗っている人全員が、シートベルトを着用していなければならないのです。
こんなに危険!後部座席シートベルト非着用の恐怖!
後部座席(に限った事ではありませんが)でのシートベルトの非着用では、以下のような危険性があります。
車内で全身を強打する可能性がある!
事故の衝撃で、すさまじい力で前席や天井、ドア等にたたきつけられることになります。仮に、時速60kmで進んでいる車が壁に激突した場合、高さ14mのビルから落ちるのと同じ衝撃を受けるのです。
車外に放り出されてしまう可能性がある!
衝突の勢いが激しい場合、後席から車外に放り出されることがあります。車外に放り出されると、堅いアスファルトに体を打ちつけたり、後続の車両に轢かれることで、最悪の場合は命を落としてしまう事になるでしょう。
前席の人が被害を受ける可能性がある!
衝突の勢いで後部座席の人が前方に投げ出されると、前席の人はシートとエアバッグで挟まれ、頭に大けがをすることなどにより、命を奪われることがあります。後席の人がきちんとシートベルトを着用することは、前席の人の命を守ることにも繋がっているのです!
なぜ一般道では着用義務がないというイメージが広がったのか?
全席シートベルトの義務化されていますが、一般道では取り締まりを行っていないのが原因ではないかと推測されます。現状では罰則があるのが「高速道路での未着用」だけだからなのです!!
全席着用の義務化が決定した際に、激変緩和措置のようなもので「当面の期間は一般道での取り締まりは行わないという」という事になり、現在もまだ継続されているのです。ですが、法律上は全席着用が義務化しているので、いつ警察の対応が変わり一般道でも取り締まりを初めてもおかしくないのです。
まとめ
現在では、平成20年に実施された【道路交通法改正】によって全ての座席でのシートベルト着用が義務化されています! これによって、一般道でも取り締まりが始めまってもおかしくないのが現状です。
しかし、取り締まりがあるから、という意識ではなく、大切な同乗者の命を守る為、何より自分の命を守る為に、後部座席でのシートベルトはしっかりと着用するべきなのです。
ルールを守って安全運転。これが何よりですね。