k-εモデルとは、数値流体力学に利用されるモデルのひとつで、設計などの工学的利用に使用されるモデルです。乱流により発生する力を応力といい、この力を分子運動による通常の粘性力と同じ論理で、速度勾配に比例すると仮定します。このとき、比例係数である渦粘性係数が、乱れの運動エネルギー kと散逸率εによって与えられることになります。すると kとεの輸送方程式は、乱流の運動方程式を利用して求められたのち、物理的考察から簡略化することが可能です。