車のエアコンは、エアコンという名前なのに暖房機能はなく、冷却機能と除湿機能だけって知っていましたか? 家庭用エアコンみたく温風専用の仕組みはなくて、エンジンの廃熱を利用して温めるんです。 ※ 電気自動車は除く
自動車の暖房というのはエンジンを冷却する為に循環されている熱を拾っているだけなので燃料のロスが少ないんです。
この記事の目次
燃費の悪化は「A/C」ボタンが原因!
A/Cスイッチとは、「エアーコンディショナー」の略です。A/CスイッチをONにすると家庭用のエアコンと同じでコンプレッサが作動し冷媒が循環して湿度を取り除いてくれます。
A/Cスイッチがオンの状態だと「冷房」と「除湿」ができます。しかし、このコンプレッサを動かすのに凄く電気を使うため燃費が約10%ほど悪化すると言われています。
「A/C」ボタンをOFFにすれば燃費は悪化しないの?
出典:donedeal.ie
コンプレッサを動かすのと、動かさないのとでは燃料の減りが大きく変わってきます。A/CボタンをOFFにするだけで燃費が減りにくいです。注意してもらいたいのは全く減らないというわけではありません。 厳密にいうと送風ファンを回したりするので若干は消費しますので、A/CボタンをONにしている時より燃料が減りにくいという表現の方が正しいのかもしれません。
除湿を必要としないなら「A/C」ボタンはOFFで大丈夫!?
その通りです。
純粋に暖房だけなら、A/Cスイッチがオフの状態でもエンジンの廃熱を利用し暖かい風がでてきます。この状態なら燃費を多く消費するということはありません。
ただ、A/Cスイッチがオフだと暖房のみで、除湿機能はありません。冬場はフロントガラスが曇ってしまったりしますので注意してください。フロントガラスが曇ってしまった場合は、A/Cスイッチをオンにした方が、除湿を兼ねた暖かい風がでますので、車内の湿度を下げ窓の結露を抑えることができます。
A/CボタンをOFFにしている時の注意点
出典:servicingyourcartips.com.au
エアコン経路内はオイルが循環しています。冬場にA/CボタンをOFFにして使用せず(オイルが循環しない状態)夏場にいきなりA/ボタンをONにして使用すると、エアコン自体が壊れてしまう場合もあるようです。
エアコンの修理代は高額なため、冬場でも結局のところ適度にA/Cスイッチはオンにした方がいいのです。
さいごに
「ガソリンの残りが少ないから、暖房は我慢!」とか「暖房をよく使うからガソリンの減りが早くなった」とかよく聞きますが、A/Cスイッチオがオフ状態であれば関係ありません。廃熱を利用しているだけなので、むしろもっと使うべきなのです。